一時期より控えめになったとはいえ、携帯電話のモデルチェンジ速度は著しい。半年もすれば「型落ち」になったAndroid端末が格安で入手できるようになる。一方で、SIMフリーの格安端末も数多く登場しており、市場はかなり混沌としている。iPhoneに続いて、Android端末についても、新品・中古市場の双方を視野に入れつつ、古いAndroid端末を購入することのメリット・デメリットを考えてみよう。

型落ち端末のメリットとデメリット

まずは三大キャリアとの契約が前提となる、型落ち端末について考えてみよう。Android端末は製品サイクルが短く、ほぼ半年おきに新製品が登場する。このため、半年前の端末の在庫を処分する意味で、販売店が独自に端末料金を0円にすることがあるのだ。

型落ち端末の魅力は、性能面では現行機種とあまり見劣りしないのにもかかわらず、格安で入手できることだ。XperiaやGalaxyといったグローバル端末でも0円になるケースが多く、初期コストの低さは何よりも魅力的だ。詳細は後述する中古端末の項で述べるが、後述するSIMフリー端末と比べると、やはりキャリアの端末は多機能で安心感がある。端末アップデートの確実さや、なんだかんだで手厚いキャリアのサポートも安心要素のひとつだ。

デメリットとしては、キャリアとの契約で2年縛りが発生することだ。キャリアの通信プランはMVNOと比べるとかなり割高なので、ショップによっては0円で購入する条件が2年縛りのプランでの契約だったり、特定のアプリをインストールして有料サービスに加入することだったりと、さらに余分なコストがかかる。ランニングコストの高さを考慮すると、必ずしもお得とは言えないことに気をつけたい。