LaVie Hybrid ZEROは「原点に立ち返る」

「LaVie Hybrid ZERO」は、13.3型の液晶ディスプレイを採用。CPUには、上位モデルでは第5世代Intel Core i7-5500Uプロセッサ、標準モデルでは第5世代Intel Core i5-5520Uプロセッサを搭載。パフォーマンスを犠牲にすることなく、モビリティを追求したのが特徴だ。

LaVie Hybrid ZERO

NECパーソナルコンピュータの小野寺忠司執行役員

NECパーソナルコンピュータの小野寺忠司執行役員は、「NECの製品に期待していただいているユーザー、パートナーを裏切らない製品を、NECならではのテクノロジーを活用して実現することにこだわった」と前置きする。

「『LaVie Z』の第3世代に位置づけられる「LaVie Hybrid ZERO」で目指したのは、『LaVie Z』の正当進化。モビリティで求められるのは、バッテリーライフ、軽さ、薄さという3つの要素。これを高いバランスで実現することを目指した」。

だが、その一方で、「原点に戻り、あるべき姿をもう一度追求しなおした製品である」とも語る。

「LaVie Hybrid ZERO」という新たな製品名にはいくつかの意味がある。ひとつは、小野寺執行役員が語るように、「原点に立ち返る」という意味がある。

「ノートPCの原点は、軽量、薄型。これまで『LaVie Z』で活用してきた技術、手元にある技術をすべて清算し、どの技術を使い、どの技術を組み合わせれば、より大きな進化を遂げられるのか、ユーザーの要望に応えられるのかといったことを吟味していった」と振り返る。

そして、もうひとつ「ZERO」に込められた意味は、「ZERO Gravity」。つまり、無重力を意味する製品名だ。無重力というのは、モビリティで追求する軽量化においては、究極の姿だといえるだろう。実際に、地球上の空間で、ノートPCの重さをゼロにすることはできない。だが、小野寺執行役員はこう表現する。

「モビリティ環境で利用するノートPCは、使う際には、オフィスで利用するPCと同じように、最高のパフォーマンスを実現してくれるものであってほしい。だが、使わない時は存在感をまったく感じないものであることが望ましい。そこにLaVie Hybrid ZEROが目指す世界がある」。これはまさにZERO Gravityの世界だ。

本体重量は実測930g

実は、これまでの「LaVie Z」のユーザーの間からは、「出かけるときに、PCを鞄に入れたかどうかを確認することが多い」という声が頻繁に出ていたという。あまりにも軽いため、鞄にノートPCを入れている感覚がないため、出かける際に、もう一度鞄のなかを確認してしまうというのだ。

「これは、使わない時には存在感がないという点で、1歩を踏み出せている。だが、我々が追求する世界にはまだまだ先がある。今回の「LaVie Hybrid ZERO」は、クラムシェル型で800gを切り、2-in-1型では1kgを切った。いずれも世界最軽量を更新したが、私は、それぞれ700g、900gを切る水準に挑戦してほしいと言っている」。使用していないときには、存在感がないPC。それが、「LaVie Hybrid ZERO」が目指す世界だというわけだ。