NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は20日、2015年PC春モデル「LaVie」シリーズを発表した。同社製PCのブランド名をLaVieに統一した2015年春モデルは、6シリーズ41機種で展開。本稿では、NECPC発表会で展示されていた注目機種「LaVie Hybrid ZERO」の実機を写真で紹介する。

LaVie Hybrid ZERO

「LaVie Hybrid ZERO」は、同社製モバイルPC「LaVie Z」の次期モデルとして「CES 2015」で展示されていた製品で、新たに2-in-1モデルをラインナップ。約926gの2-in-1モデル「HZ750/AAB」および「HZ650/AA」、約779gのクラムシェル型モデル「HZ550/AA」の計3モデルを揃え、前者2モデルは2-in-1型の13.3型ノートPCとして、後者は13.3型ノートPCとして世界最軽量をうたう。

詳細はニュース記事(「軽量モバイルPC『LaVie Hybrid ZERO』登場、13.3型の世界最軽量を更新」)に譲るが、個人向け店頭モデルでは、約926gの2-in-1モデル「HZ750/AAB」および「HZ650/AA」、約779gのクラムシェル型モデル「HZ550/AA」の計3モデルを揃える。

NEC発表会で展示されていたLaVie Hybrid ZERO。写真は最上位モデル「HZ750」で、この2015年春モデルで新たに追加された2-in-1仕様・タッチ液晶搭載のPCだ。持った印象はやはり軽く、片手で持っても重いと感じない。軽量化のため、液晶はガラスに代わり電極フィルムを三層重ねている。タッチ操作に違和感はないが、押すとわずかにへこむ

ヒンジ部。従来は本体の側面近くに配置されていた。写液晶は背面に向かって360度回転できる。90度ほどに開いている場合は、底面の方が液晶部より外側に出ているが、液晶を回転させていくと、ヒンジがせり上がるような感覚でスムーズに回転する

右側面の端子類。HDMI、USB 3.0×2、SDカードスロット、ヘッドフォン/マイク端子を搭載。一方、左側面には電源コネクタ、ステータスLED、電源ボタン、音量ボタンなどを配置。電源コネクタは従来右側面に、ステータスLEDはは従来前面にあったが、ユーザビリティ向上のため左側面に引っ越したとのこと

天板部には、新たにマグネシウムリチウム合金を採用した。この素材は従来加工の難しさから底面のみに使用されていたもの。金型を用いた鍛造により、天板部での採用を実現し、強度を保ったまま軽量化させた。ちなみに、上部の線はアンテナ性能を確保するためプラスチック素材を用いている

デザインも細かい部分で変更。エッジ部に面取りを用いている。2軸ヒンジのデザインも変更。2-in-1でも目立ち過ぎない大きさで、一見普通のクラムシェル型PCという印象だ

きょう体一体型キーボード。従来機より増加した計70本のねじでキーボードを固定する。わずかではあるが、打鍵時の揺れが少なくなった感覚がある

「ZERO」の名称は、「zero gravity」(無重力)が由来。ノートPCの原点である「薄型軽量」のイメージで、ロゴは宇宙空間の浮遊感を表現している