VAIO Zが実現する高パフォーマンス

VAIO Zは、パフォーマンスとモビリティという、相反する要素を、高い次元でバランスした製品だ。言葉でいうのは簡単だが、VAIO Zが実現するスペックをみると、そのひとつひとつの「尖り方」は尋常ではない。

「Zはアルファベットの"最後の文字"であることが示すように、究極の道具を目指したPC。第2世代のVAIO ZではクアッドSSDを採用したり、第3世代のVAIO Zでは、別ユニットのPower Media Dockを用意し、より高いパフォーマンスを実現できるようにした。これらはすべてのユーザーにとっては必要な機能ではなかったかもしれない。だが、そこにVAIO Zの挑戦があった。尖った製品を作り続けるという姿勢は、新たなVAIO Zでも継承されている」。

VAIO Zの通常モデルとスケルトンモデル(いずれも試作機)

そのひとつが、これまでモバイルPCで採用されることがなかったTDP28WのUプロセッサを採用したことだろう。i5プロセッサでありながらも、15Wのi7プロセッサよりも高い性能を実現。i7プロセッサ搭載モデルではさらに高い性能を発揮する。

「当初は15Wと28Wの両方で開発を進めていたが、最終的には28Wでの開発に絞り込んだ。開発陣は、最初からどんなことがあっても28Wでやると決めていたはず」と黒崎氏は読む。

さらに、クラムシェルモードで利用している際にはConfigual TDP機能を利用して、通常電力CPU並の35Wに引き上げることができ、Iris Graphicsの搭載によってグラフィック性能も大幅に向上している。