FaceTimeカメラを使った視線入力

筆者はあまりセルフィ(自分撮り)を使わないため、週に何度かのビデオ会議やFaceTime、という非常に味気ないFaceTimeカメラ(インカメラ)の使い方しかしていないが、もう少し有効活用できるかもしれない。

最新の特許文書によると、AppleはこのFaceTimeカメラによって、視線入力を行うアイディアを考えているようだ。

Gaze(視線)で入力(出展:USPTOより)

「Gaze」とは見つめること。画面のある部分を見つめることによって操作するインターフェイスは、タッチスクリーンを指なしで操作できることを意味する。そこまで無精しなくても良いのだが、便利だと思われるシチュエーションを考えてみよう。

例えば、スマートフォンやタブレットでゲームをやっていたり、ビデオを見ていたり、本を読んでいたりする。そのときに通知が届くと、iOSの場合、画面上部に表示される仕組みになっている。しかし何か操作している場合、ここをタップしてしまうと、現在のアプリが縦断して、通知が届いたアプリに切り替わってしまう。

通知をすぐ消すには、下がってきた通知を再び上にスワイプして画面の外に追いやる必要がある。ところが、やっぱりどうしても、誤ってタップしてしまってアプリを切り替えてしまうことがよくあるのだ。

もし視線入力が有効な場合、通知を受けて特にアクションが必要ない場合に、その通知の部分(画面上部)を見つめて視線を外せば、特に今アプリを切り替えなくても良い、ということで通知が消えてくれると便利じゃないだろうか。

たとえとしてはちょっと地味だが、1日に何十回も遭遇する作業中の通知の確認を視線だけでこなせれば、かなり素早く快適になるはずだ。

ちなみに、Appleのカメラを使ったインターフェイスの特許は視線だけでなくジェスチャーも含まれる。映画「マイノリティリポート」さながらの、手を使った3Dジェスチャーについても、特許を出願している。こちらはMacやApple TVなどで利用されると便利そうだ。

モーションジェスチャーで操作(出展:USPTOより)