暗所でもスムーズに作動する-3EV対応のAF

機能面での注目は、AFのセンサーモジュールに新開発のアドバンストマルチCAM3500 IIを採用したこと。これによってAFの最低検出範囲は、上位モデルを超える-3EVを実現。明るい単焦点レンズと組み合わせることで、薄暗いシーンでもスムーズに合焦するAF性能を実感できた。

AF測距点は、上位モデルのD4SやD810と同じく、15点クロスタイプを含む全51点測距に対応する。AFエリアモードは、シングルポイントAFのほか、ダイナミックAF、3D-トラッキング、オートエリアAF、グループエリアAFが用意される。動体撮影では、3D-トラッキングやグループエリアAFが役に立つ。

そのほか、同社のフルサイズ機では初となる無線LAN機能の搭載や、スペシャルエフェクトモードへの対応、ピクチャーコントロールの強化なども表現の幅を広げる進化といえる。

視野率100%のガラスファインダーを搭載。液晶ライブビューによる撮影と、被写体に応じて使い分けることができる

ニコンFマウントをもちろん採用。マウントの左にはカスタマイズ可能なプレビューボタンとファンクションボタンを装備

天面と背面のカバーにマグネシウムを採用した高品位な外装。上位機D810と同等の防塵防滴にも対応する

側面のカバー内には、アクセサリーターミナルのほか、ヘッドホン出力端子、外部マイク入力端子、HDMI端子、USB端子を備える

SD/SDHC/SDXCカードのダブルスロットを搭載。撮影データの順次記録や同時記録、RAW+JPEGの分割記録、カード間コピーなどができる

リチャージャブルバッテリーEN-EL15を採用。CIPA規格準拠の撮影可能コマ数は約1,230コマと優秀なレベルだ

天面には、ガイドナンバー約12の小型ストロボを内蔵。ニコンクリエイティブライティングシステムによる外部ストロボの制御も可能だ

エプロン部には、フラッシュモードやBKTボタン、AFモードボタン、フォーカスモードセレクターを搭載する

左肩に撮影モードダイヤルを、その同軸上にレリーズモードダイヤルを搭載。連写のほか、静音撮影やミラーアップ撮影などが選べる

天面の液晶パネルには、選択中の絞り値とシャッター速度が大きな文字で表示されるほか、感度や露出補正値、測光モードなども確認できる

発色傾向の調整機能ピクチャーコントロールの設定画面。D810で採用された「フラット」も選べる

カスタム設定では、各種ボタンやダイヤルの働きを細かくカスタマイズできる