米Googleがイベント作成機能を強化したAndroid用「カレンダー」アプリの提供を開始した。スマートなイベント作成アシスト機能によって、入力の手間が大幅に軽減される。

新機能は3つ。1つは「Gmailからの日程自動入力」。新しいカレンダーアプリはイベントの情報をGmailの受信トレイから収集する。航空券、コンサートのチケット、ホテルの予約といった日付や時間、イベントに関する情報を含むメールがGmailに届いたら、メールから自動的にイベントを作成できる。カレンダーアプリが入力した情報に関して変更のメールが届くと自動的に反映され、航空機の到着の遅れなどはネットの情報からリアルタイムに変更がアップデートされる。

Gmailから自動的にイベントを作成

2つめは「イベント向けに強化された入力アシスト機能」。タイトル、人、場所などに幅広く対応し、「Birthday dinner with Sara at Cafe Select」というように文章を書くように入力しながら、効率的にイベントの各項目(タイトル、ゲスト、場所)に情報を入力できる。カレンダーアプリが複数の情報ソースからスマートに入力候補を表示するので、すべてをタイプする必要はない。例えば、「Birth…」とタイプし始めると、「Birthday」や「Birthday dinner」といった候補がイベント名の入力候補として現れ、「with Sara」と続けると、Saraが名前に含まれるコンタクトが候補としてリストされるので、マニュアルのイベント入力も素早く完了できる。カレンダーはユーザーのイベント作成を学習し、例えば毎週同じ友達と公園でジョギングしているなら、「run…」と入力し始めるだけでジョギング、友人の名前、公園を入力候補に提案する。

3つめは「予定リスト表示のデザイン改良」。文字だけで予定をリストするのではなく、イベントの種類や場所、参加する人などをユーザーがひと目で把握できるように、イベントを表す写真やイラスト、コンタクトのプロフィール写真などで予定を表現する。

写真やイラストで予定が判別しやすくなった予定リスト

新しいカレンダーアプリの動作環境はAndroid 4.1以上。3日にNexus 6やNexus 9などAndroid 5.0 Lollipop搭載デバイスへの提供がスタートし、今週中にGoogle Playでの配信が始まる。