ログバーが開発する指輪型デバイスの「Ring」。クラウドファウンディングサイトで出資者をつのり、目標額を大幅に上回った注目のデバイスだ。ジェスチャーで操作できるのがウリで、操作する姿は魔法をかけているようにも見える。ついに一般発売を迎えたRingだが、この魔法の指輪に何ができるのか。ログバーが29日に開催した発表会の模様をレポートするとともに、実際に装着した感触もお伝えしたい。

Ring

Ringを体験できる店舗が表参道ヒルズにオープン

キーワードはワンジェスチャー

「Ring」は、2014年2月末からクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で開発のための支援を募っていた指輪型のデバイスだ。内部のセンサーが指の動きを検知し、Bluetoothを使ってスマートフォンと接続、アプリや家電の操作をジェスチャーで行える。クラウドファンディングでの目標資金調達額は25万ドルだったが、実際にはそれをはるかに上回る88万998ドルを調達するなど注目を集めた。

そんな注目のデバイスのRingだが、ログバー代表の吉田卓郎氏はコンセプトとして、「ワンジェスチャー」という単語を挙げる。

ログバー代表取締役・吉田卓郎氏

「照明をつけるためにはスイッチを探して押す動作が必要ですし、テレビをつけるにもリモコンを手にとってボタンを押す動作が必要。Twitterに写真を投稿するのも、スマホを取り出してロック解除し、アプリを立ち上げる必要があります。どんな行動にも3~4ステップはかかってしまう。それをまとめて"ワンジェスチャー"でできるようにするのがRingなのです」(吉田氏)

すべてをクラウドでコントロールするという考え方