Ringは能動的デバイス
Ringは、これまでのウェアラブルデバイスと何が違うのか。吉田氏によると、今までのウェアラブルデバイスは「データを集めて解析する」など"受け身"なのに対し、Ringは「自分が思った瞬間に行える」ことから"能動的"なデバイスなのだという。
さらに、KinectやLeap Motionとの違いについては、「特定の場所にいる必要がなく、Ringはいつでもどこでも使える」と説明。さらにスマートウォッチやGoogle Glassといったウェアラブルデバイスについても「競合ではなく、むしろパートナー。RingでジェスチャーしてGoogle Glassを動かせるというのもあり」と述べており、これまでになかった新しい端末であることを強調した。
ガジェットというよりも、ジュエリーとしてアピールしていくのもRingの特徴だ。「ファッショナブルで、普段身につけていてもオシャレだねと(言われる端末)。ファッションとしても位置づけていきたい」(吉田氏)
たしかに指輪型ということもあり、他のウェアラブルデバイスよりもはるかにファッションに寄った端末といえるRingだが、一方でデザイン面では課題も残る。「Kickstarter」で公開していたコンセプトモデルではもっと薄く、本当に指輪のような形状だったのに対し、実際に完成した製品はかなり厚くなってしまったのだ。吉田氏曰く、この厚みはバッテリーの駆動時間などから必要になったものだというが、ここは次期モデル以降でぜひ少しずつでも薄くしてほしいところ。