スマホやモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなど、USB Type-Cで充電する機器が増えるほど、ケーブルを持ち歩く機会も増えてきます。ただ、ケーブルをそのままバッグに入れると、ほかの小物と絡まったり、取り出すときにほどく手間がかかったりするのが難点です。

そこで今回試したのが、無印良品の「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」と「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」の2点。価格はそれぞれ990円と190円で、2点合わせても1,180円です。どちらも充電まわりを整える便利アイテムですが、実際に組み合わせて使ってみると、良い点だけでなく気になる点も見えてきました。

  • 今回試した2アイテム。やわらかいUSB-Cケーブルと、ケーブル収納にもスマホスタンドにもなるケースを組み合わせて使ってみました

    今回試した2アイテム。やわらかいUSB-Cケーブルと、ケーブル収納にもスマホスタンドにもなるケースを組み合わせて使ってみました

やわらかいシリコーン素材で、取り回しやすいUSB-Cケーブル

  • 商品名:「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」
  • 販売先:無印良品
  • 価格:990円
  • 「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」。カラーは白とグレーの2色展開です

    「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」。カラーは白とグレーの2色展開です

このケーブルの最大の特徴は、シリコーン素材ならではのやわらかさです。手に取るとしなやかに曲がり、クセがつきにくいため、カバンや引き出しの中で他のケーブルと絡まりにくいのが実感できます。充電が終わってくるくると丸めておいても、次に取り出したときにすんなりほどけるのが気持ちいい。

長さは1m。スマホを充電しながら手元で操作したり、モバイルバッテリーとつないでバッグの中で使ったりするのに扱いやすい長さです。カラーは白とグレーの2色展開で、今回は無印良品らしい落ち着いた印象のグレーを選びました。

  • しなやかに曲がるため、デスクの上でも取り回しやすいです

    しなやかに曲がるため、デスクの上でも取り回しやすいです

充電性能はUSB PDに対応し、最大60W(20V/3A)での給電が可能です。対応する充電器や機器と組み合わせれば、スマホやタブレットだけでなく、一部のノートPCにも給電できそうです。実際に筆者所有のMacBook Airでは充電できました。転送規格はUSB2.0(最大480Mbps)なので、大容量データのやり取りには向きませんが、日常の充電用として使うぶんには十分な仕様です。

ケーブルには面ファスナー式のバンドも付いており、使い終わったらさっとまとめてポーチにしまえます。柔らかいので小さく丸めやすく、持ち歩き用のケーブルとしてはかなり扱いやすい印象です。

  • ケーブルには面ファスナー式のバンドが付いています

    ケーブルには面ファスナー式のバンドが付いています

一方で、ケーブル自体はやや太めです。安心感のあるつくりともいえますが、細いケーブルを想定した収納用品に入れる場合は、この太さがネックになることがあります。公式サイトのレビューでは、車内で使うとべたつきが気になるという声もありました。真夏の車内など高温になりやすい場所に長時間置く使い方は、念のため避けたほうがよさそうです。

ラインナップにはUSB-A/USB-Cタイプや、iPhone向けのLightning対応タイプも用意されています。手持ちの充電器やデバイスに合わせて選べるのも便利なところです。

190円のケーブル収納ケースは、細めのケーブルなら便利

  • 商品名:「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」
  • 販売先:無印良品
  • 価格:190円
  • 「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」。使い方の簡易マニュアルが付属します

    「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」。使い方の簡易マニュアルが付属します

「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」は、USBケーブルをセットして、中央のつまみを回すだけでケーブルを収納できるアイテムです。半透明のポリプロピレン製で、外観はいかにも無印良品らしいシンプルなデザイン。価格は190円と手頃で、バッグやポーチの中でケーブルが広がるのを防ぎたいときに役立ちます。

使い方はシンプルで、ケーブルの真ん中あたりをスリットにセットし、左右にケーブルを出した状態でつまみを時計回りに回すだけ。ケーブルが内側に巻き取られ、すっきりまとまります。ケーブルを束ねるバンドを別途用意しなくてもよく、「使ったら巻き取る」という流れを作りやすいのもメリットです。

  • ケーブルをセットしてつまみを回すと、ケース内に巻き取られていく

    ケーブルをセットしてつまみを回すと、ケース内に巻き取られていく

公式サイトに掲載されている組立説明書には、適合サイズとして「長さ1m、太さ3.5mmまでのケーブルが収納できます」と記載されています。ただし、今回の「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」と組み合わせる場合は注意が必要です。実際に試したところ、ケーブルが太めなため途中からつまみが重くなり、最後まで巻き取ることはできませんでした。

それでも力ずくで無理に巻き取ろうとするとケース内にケーブルがパンパンに詰まった状態に。引き出すときにも抵抗があり、力まかせに引き出そうとしたらケースが開いてしまいました。収納ケースそのものは便利ですが、このUSB-Cケーブルとの組み合わせについては、正直に言って相性は良くありません。

同ケーブルの「直径(太さ)」は公式サイトの仕様表には明記されていませんが、セリアで買った「ミニホビーノギス」で測ったところ約4mmでした。適合サイズは「直径3.5mmまで」なのですから、そりゃ入らないワケですよね。

  • 「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」では、このように最後まで巻き取ることができませんでした

    「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」では、このように最後まで巻き取ることができませんでした

  • セリアのミニノギスで測ったところ、太さ(直径)は約4mmでした

    セリアのミニノギスで測ったところ、太さ(直径)は約4mmでした

一方、iPhone 17 Proに同梱されているApple純正の「USB-C充電ケーブル(1m)」で試したところ、こちらはつまみがスムーズに回り、最後まできれいに巻き取ることができました。ちなみに太さを測ったら直径約3mmでした。古いiPhoneに付属していたLightningケーブルでも同様に収納できたので、細めのケーブルであればケース本来の使い勝手を発揮しやすいようです。

  • iPhone 17 Proに同梱されているApple純正の「USB-C充電ケーブル(1m)」では、スムーズに巻き取ることができました

    iPhone 17 Proに同梱されているApple純正の「USB-C充電ケーブル(1m)」では、スムーズに巻き取ることができました

今回の無印良品のシリコーンケーブルと組み合わせる場合は、途中まで軽く巻き取るか、付属の面ファスナー式バンドで束ねてポーチに入れる使い方が現実的です。

巻き取りにはコツと慣れが必要

もう1つ気になったのが、本体の開けにくさです。シンプルな角型デザインのため、どこから開けるのか最初は少しわかりにくく、爪をかける位置にも慣れが必要です。毎日頻繁にケーブルを入れ替える用途だと、この開閉のしにくさは少しストレスになるかもしれません。

また、ケーブルを巻き取るときも、左右の長さが均等でないと片側だけ余ったり、途中で引っかかったりすることがあります。慣れれば使えますが、自動巻き取り式のリールケーブルのように、何も考えずにスルスル収納できるものではありません。

  • きれいに巻き取るには、左右の長さをそろえてセットする必要があります。しっかり揃えないと片方が収納されなくなります

    きれいに巻き取るには、左右の長さをそろえてセットする必要があります。しっかり揃えないと片方が収納されなくなります

このあたりは190円という価格を考えると許容できる部分でもありますが、「手早く、確実に、毎回きれいに収納したい」という人には少し向き不向きがありそうです。

スマホスタンド機能は便利だが、安定感は端末次第

このケーブル収納で便利なのが、スマホスタンドとしても使える点です。つまみの反対側にある凹部分を押し出すとスライド式のスタンドが現れ、スマートフォンを横向きに立てかけられます。スタンド部分の幅は3段階に調整できるため、見やすい角度にしたり、装着しているスマホケースの厚みに合わせたりしながら使えます。

  • 背面の切り欠きをスライドさせると、スマホスタンドになります

  • スタンド部分の幅は3段階で調整できます

外出先で動画を見たり、カフェで作業しながら通知を確認したりするとき、簡易スタンドがあると何かと重宝します。ケーブル収納として持ち歩いているものが、そのままスタンドにもなるのは気が利いています。

  • スマホを横向きに立てかけられます。動画視聴やビデオ通話にも便利

    スマホを横向きに立てかけられます。動画視聴やビデオ通話にも便利

ただし、本体が軽量なため、大型スマホや厚みのあるケース、スマホリング付きケースなどを装着している場合は、安定感に差が出ます。横向きで軽く立てかける程度なら使えますが、しっかりしたスマホスタンドの代わりとして期待しすぎないほうがよさそうです。

  • スタンド部分の幅を広げるとケースを付けたまま立てかけられます。ただし、ケースの形状によっては立てかけられない場合もあります

    スタンド部分の幅を広げるとケースを付けたまま立てかけられます。ただし、ケースの形状によっては立てかけられない場合もあります

2点セットで買うなら、役割を分けて考えたい

この2製品は、どちらも単体では魅力があります。USB-Cケーブルはやわらかく絡まりにくく、持ち歩き用やデスク用として使いやすいアイテムです。ケーブル収納は、細めのケーブルをまとめるには便利で、スマホスタンドとしても使えるアイデア商品です。

ただし、今回の2点をそのまま「ぴったりセット」として使うのはおすすめしにくいです。実際に「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」を入れてみると、最後まで巻き取れず、収納ケースとしての使いやすさはかなり落ちました。

現実的な使い方としては、USB-Cケーブルは付属の面ファスナー式バンドでまとめて持ち歩き、スマホスタンド付ケーブル収納には別の細めのケーブルを入れるのがよさそうです。あるいは、このUSB-Cケーブルを途中まで軽く巻いて、バッグの中で広がりにくくする程度に使うならありでしょう。

  • USB-Cケーブルは付属バンドでまとめるほうが扱いやすい。収納ケースには細めのケーブルを巻くのが現実的

    USB-Cケーブルは付属バンドでまとめるほうが扱いやすい。収納ケースには細めのケーブルを巻くのが現実的

モバイルバッテリーと一緒に持ち歩く場合も、ケーブル自体は柔らかく扱いやすいので快適です。ただし、収納ケースに完全に収めることを前提にすると使いにくさが目立つため、「ケーブルはケーブルとして、収納ケースは細めの別ケーブル用として使う」と割り切るのがよいと感じました。

  • モバイルバッテリー用としては便利

    モバイルバッテリー用としては便利

スマホの充電ケーブルは毎日使うわりに、置き場所や収納方法があいまいになりがちです。無印良品の「やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル1m USB-C/USB-C」は、やわらかさや扱いやすさを重視する人にはおすすめしやすいケーブルです。一方、「ポリプロピレン スマホスタンド付ケーブル収納・角型」は、細めのケーブル向きの収納アイテムで、今回のUSB-Cケーブルとの相性はよくありません。

2点をまとめて購入する場合は、「このケーブルを完全に巻き取れる収納ケース」ではなく、「それぞれ別の用途で使える充電まわりの小物」と考えるのがよさそうです。購入前には、手持ちのケーブルの太さや、スマホケース装着時のスタンドの安定感を確認しておくと安心です。