指輪と呼ぶには……

実際に指にはめた感覚としては、やはり指輪と呼ぶには厚すぎる印象だ。指輪ではなく"指輪に似たガジェット"だろう。ただし、シンプルな形状は好印象。あとはこのまま薄くなれば、本当に指輪として日常生活に溶け込むかもしれない。

指にはめてみるとやはり少し厚いように感じる

この距離でもわかる存在感

本体のサイズはS、M、L、XLの4種類を用意。それぞれの大きさは、Sが外径29.3mm・内径19.0mm・重さ14g、Mが外径31.3mm・内径20.6mm・重さ16g、Lが外径33.4mm・内径22.2mm・重さ18g、XLが外径35.6mm・内径23.8mm・重さ20gとなる。亜鉛素材に銅スズメッキ加工を施した表面には鈍い光沢がある。

ログバーには様々なセンサーが付いている

丸い小さな部分がタッチセンサー

アンテナ部分は電波を通すため金属ではない

4サイズを展開する

Ringはあくまでも他の端末や機能を動かすためのキーになるデバイスだ。そのためには、対応するアプリや家電がどれだけ増えるかがポイントとなる。吉田氏によれば、すでに発表されている通り、現時点ではLED照明「Philips hue」と、電源リモートスイッチ「Belkin WeMo」、「Google Glass」に対応している。

今後は中継器の「Ring Hub」の発売(時期未定)を計画するほか、様々な企業とパートナーシップを進めていく。「家電系メーカーはほぼすべてコンタクトをとっている」(吉田氏)ほか、自動車メーカーや飛行機メーカー、さらに世界トップクラスの宝石メーカーとも話が進んでいるという。また、開発者に「Open URI」を公開し、機能を拡張していく予定だ。

ウェアラブルデバイスの台風の目になるか

Ringは「Shortcut Everything」をスローガンに掲げ、2016年中に100万台の出荷を目指していくという。吉田氏は最後に、「リングを通して未来を提案していく」と力強く語った。

なお、Ringの販売価格は269.99ドル。現在のところ、注文から発送までは約1カ月程度かかるという。また、同製品を体験できる店舗が10月30日~11月3日の期間限定で表参道ヒルズにオープンする。

(記事提供: AndroWire編集部)