10月11日まで幕張メッセ(千葉県)で「CEATEC JAPAN 2014」が行われています。アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会である同催しでは、文字通り未来のテクノロジーを体験することができ、業界関係者、マスコミ、一般問わず毎年多くの人が訪れています。

今回のCEATECで目立っているのは、スマホとカーナビの連携についてです。自動車メーカー、カーナビメーカーともにスマホの機能をカーナビに活かしたような機能や製品を数多く出展。すでに実用化されているものや、間もなく発売・サービスインするという商品が並び、なかでもひときわ目を引いたのが、Pioneer、Clarion、TOYOTA、HONDAの4社です。

Pioneerブースでは10月中旬より販売を開始する「Apple CarPlay」の先行展示がありました。Apple CarPlayはその名の通りiPhoneと繋がることでナビ機能をはじめ、iPhoneに記録されている電話帳や音楽などを発信・再生ができるというモノ。今年3月2日の発表以来、多くの人が待ちわびていたのではないでしょうか。

同じような機能ですが、ClarionはGoogleの音声検索機能を活かしたIntelligent VOICE機能搭載の対話型カーナビを出展していました。こちらも実際に体験できるブースが用意されており、Apple CarPlayとのナビの違いを実感することができます。

また、TOYOTAではカーナビの展示だけでなく、「T-Connect Apps」という自社が手掛けるアプリストアを紹介するとともに、そこで利用可能なアプリベンダーを企業・一般問わず募集しているという取組みを紹介。自社だけでアプリをまかなうのではなく、外部と協力して作り上げていくというスタイルはIT系企業では珍しいことではありませんが、「まさかTOYOTAが!?」という驚きがありました。

一方、HONDAはすでに提供している「インターナビ・リンクアプリ」の新サービス「ROAD H!NTS」の展示・体験ブースを用意。このROAD H!NTSは、HONDAの社員が実際に足で稼いだおいしいお店の情報を見ることができるというもの。他社のサービスとの違いは、カーナビとスマホが直接繋がるのではなく、サーバー経由で情報を共有するという点。一概に「カーナビとスマホが繋がる」と言っても、細かくみると各社の違いが鮮明になりますね。

スマホのナビ機能が向上するにつれ、カーナビの存在感が薄らぐのではないかと思われていたこともありましたが、そんなことは全くありません。お互いが持つ良さを出し合って、さらなる機能向上に取り組んでおり、それぞれに得意とする分野での棲み分けと共有がされていると感じました。

「車離れ」という言葉を頻繁に聞くようなになった昨今。しかし、今回の各社の展示を見て、車が本来持っている便利さ、快適さ、楽しさというものを再認識させられました。今後も車とスマホの結びつきは様々なカタチで出てくると思います。スマホをキーにしてどのような繋がりを見せるのか、ちょっと先の未来に期待したいですね。

記事提供:gooスマホ部

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