プライベートのみならず、iPhoneは仕事にも大きな影響を与えた。まず、前述した通り、仕事の資料を紙で持ち運ばなくなったことだ。iPhone登場からクラウドサービスが盛り上がり始めたこともあり、必要なデータはクラウドを介していつでも引き出せるようになった。

筆者はEvernoteとDropboxを主に使っているが、この二つさえあればいつでもデータを引き出すことができる。これはiPhone以前からは考えられない利便性だった。

Evernoteならいつでもどこでもデータが引き出せる

また、iPhoneの"コンビニ的な部分"も仕事で役立っている。たとえばライターという職業柄、インタビュー時にはボイスレコーダーで音声を録音することが多いのだが、このときバックアップ用に予備として持ち歩いていた2台目のボイスレコーダーを、iPhoneの録音アプリでまかなえるようになったのだ。

しかも、最初は本当に予備だけのつもりだったのだが、iPhone用のマイクアクセサリなども登場し、その音質はどんどんメインのボイスレコーダーに迫ってきている。今後はもしかすると、iPhoneがメイン、ボイスレコーダーが予備なんてこともありうるかもしれない。

ただ、最近思うのは、"コンビニとしてのiPhone"はそろそろ進化が止まりつつあるということだ。コンビニがそうであるように、iPhoneもすでに完成形に達しているのだ。もちろん画面があと少し大きくなるのはありがたいし、音質や画質といった基本的な機能はこれからも向上し続けるだろう。

しかし、iPhoneにはそれだけでなく、何か仕事のやり方を根本的に変えてしまうような革命をもう一度期待したい。それが噂されているウェアラブルデバイスとの連携によるものなのか、それともiPhone独自の機能なのか、あるいはiPhoneというデバイス自体から脱却していくものなのかはわからないが、5年前に初めてタッチパネルに触り、何かすごい未来につながっている気がしたワクワク感をもう一度味わいたいものである。