iOSの地図機能がリニューアル

リリース当初はさんざんなデキだったマップ。空港内に大王製紙が存在する状態だった

日本では「パチンコガンダム駅」などで衝撃的なデビューを飾ったAppleの地図機能だが、諸外国でのさんざんな評価に対し、標準でナビゲーション機能も備え地図精度もそれなりに担保されている米国でのApple Mapsは利用者も多く、ある調査報告では米国でのiPhoneユーザーの多くはAppleの地図機能をそのまま利用しているという。標準搭載の強みともいえるが、iOS 8ではこの機能がさらに改良され、精度も向上して使いやすくなるという話がある。

特に機能強化点として注目されているのが「公共交通の乗り換え案内」への対応だ。同社は過去2年ほどでBroadMap、Embark、HopStop、Locationaryといった地図機能や公共交通乗り換えサービスアプリを提供する企業を立て続けに買収しており、その成果が間もなくiOS 8で結実するのではないかとの予測だ。Apple Mapsが米国で違和感なく受け入れられている理由の1つとして、利用者が徒歩や車中心で公共交通をあまり意識していないという点がある。逆に日本の都市部では、公共交通の案内がないことはサービスとして非常に使いにくいものであり、こうした意識の差が大きい。

一方で、Appleが買収した公共交通案内サービス企業群は欧米の一部都市限定でサービスを展開していたこともあり、仮にiOS 8に同機能が搭載されても日本では引き続きサービスを利用できない可能性が高いわけだが……。