iPhone 5s/5cが登場して半年が経過したが、一部ユーザーの目はすでに次世代iPhoneを向いている。今回は、現時点でこの次世代iPhoneに関する噂をまとめ、その内容を検証してみる。

iPhone 6では再びディスプレイサイズと仕様に大幅な変更が加えられる?

iPhone 5で従来の3.5インチから4インチへとディスプレイサイズが拡大し、アスペクト比も従来の3:2から16:9へと縦長のフォルムとなった。複数の報道によれば、こうした変化が次期iPhoneでも再び発生することになるという。

次期iPhoneのディスプレイサイズは? 写真は4インチのiPhone 5s

典型的なものがWall Street Journalが今年1月に報じた「米Appleが4.5インチと5インチ以上の2種類のiPhoneを計画中 - WSJ報道」で、4.5インチと5インチ以上の2種類のモデルが用意されるというものだ。こうした話は昨年2013年後半からすでに各所で出始めており、例えばBloombergは昨年11月に「4.7インチと5.5インチの2サイズで曲面ディスプレイを採用」という関係者の話を基にしたニュースを報じている。サイズや曲面ディスプレイという点で異なるが(大画面版は5.5インチではなく"5.6インチ"説も存在する)、「ディスプレイサイズは2種類」「現行の4インチよりは大型化」という点では共通している。

さらには大胆に、次期iPhoneは3モデルが用意されると予測するメディアもある。上記2モデルに加え、バリューセグメントを狙った小型版「iPhone Air Mini」を用意するという。ハイエンドモデルが「A8」になるとみられる新型プロセッサを搭載するのに対し、この製品は旧型にあたるA7などのプロセッサを採用し、3.5インチのスクリーンサイズが採用されるというのだ。

名称だけでお腹がいっぱいの感もあるが、後述するiPhoneの立ち位置の難しさもあり、今後もAppleが生き残るうえでの選択肢として、こうした製品を発売する可能性もゼロではない。ゆえに大胆に「3モデル登場」という噂も一定の信憑性を持つことになる。