液晶の発色は非常に良好、キーボードはVAIO Pro 11と同じ

VAIO Fit 11Aの液晶ディスプレイは10点タッチ対応の11.6型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。dpiは190と比較的高めだが、実際に使ってみても文字が小さくて見えづらい場面は少なかった。もっともこれはWindows 8.1の設定でディスプレイサイズが150%に拡大表示されているため。表示サイズは好みに応じて変えるといい。

液晶表面は光沢のあるグレア方式。光の映り込みはそれなりにあるが、視野角の広いIPS液晶なので、ディスプレイ角度を調整すれば問題ない。幅広い色再現領域で自然な色合いを実現する「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用しているため映像の発色は非常に優秀。写真や動画を精細かつ鮮明に楽しめる。

タッチ操作時の指すべりもよく、ストレスなく操作できた。デジタイザースタイラスによるペン入力にも対応しているが、標準仕様モデルには付属していないため、別途購入する必要がある。

液晶ディスプレイのサイズは11.6型で、解像度は1,920×1,080ドット。広視野角のIPSパネルを採用する

液晶ディスプレイ上部には、有効画素数約92万画素の"Exmor R for PC"CMOSセンサー搭載フロントカメラが配置されている

キーボードはテンキー無しの日本語配列。キーピッチは約17mmと小ぶりだが、実際に使ってみても特に入力しづらさを感じる場面はなかった。あえて挙げるとするならスペースキーがかなり小さい点ぐらいだが、使い続けるうちに慣れてくると思われる。

キーストロークは約1.35mmで比較的浅めだが、入力時に「カクッ」とした打鍵感がありリズミカルに入力できる。キーを強めに押し込むとややたわみが生じるが、使っていて気になるレベルではない。同じ11.6型の「VAIO Pro 11」とほぼ同じ仕様だが、キー入力時に底突き感のあるVAIO Pro 11に比べると、VAIO Fit 11Aのほうがキー入力時の疲れが少ないように感じた。ただしVAIO Fit 11Aのキーボードは少し触れるだけで「カチャカチャ」とグラつくような感覚もある。このあたりは好みの問題なので、店頭などで実機に触れて確かめたほうがいいだろう。

87キー構成の日本語配列で、キーピッチは約17mm。かなり小ぶりなキーだが、使っているうちに慣れてくるはず。直販CTOのオーナーメードではキーボードバックライトも搭載できる

タッチパッドは実測で幅90×奥行き55.5mmと十分なサイズ。左右や上部からスワイプすることでアプリを切り替えたりチャームバーを表示したりできる

パームレスト部。VAIO Fit Aシリーズの他モデルはアルミ製だが、VAIO Fit 11Aのパームレストはプラスチック素材