財布やバッグ、スキャナも販売、Evernoteの新たな挑戦

そこでEvernoteが新たに手を組むのが、リービン氏の「あこがれの製品」だという「Post-it(ポストイット)」(3M社)だ。今回、EvernoteはiOS版に「ポストイットノートカメラ」を搭載。ポストイットを撮影することで、鮮明なデジタル画像としてEvernoteに保存されるようになる。また、Evernote内でポストイットを色別に整理したり、リマインダーや期日を設定したりといった処理も可能になったという。

発表会に登壇した3M社のジェシー・シン氏は、「ポストイットは究極にシンプル化され、アナログなやり方で人の考え方をとらえるにはベストな製品。しかし、人はさらに『メモを検索したい』『デジタルな環境で保管したい』といったものを求めます。Evernoteはポストイットのシンプリシティに当てはまるもの。今回の協業を嬉しく思います」と挨拶。今回の連携に合わせて新たに4色のポストイットを用意したと述べ、「好きにカテゴリ分けをして使ってもらえたら」とアピールした。

一方で財布や鞄といったプロダクトでEvernoteと協業するのが、バリューイノベーションだ。同社は「ABRASUS(アブラサス)」というメンズ小物ブランドを展開しており、「ひらくPCバッグ」などの機能的な製品が人気となっている。今回はEvernoteとの取り組みで、新たに2つの製品を展開。世界一快適な財布というコンセプトで製作された「小さい財布」と、自立する鞄「ひらくPCバッグ」にEvernoteエディションを用意する。