独立行政法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)は27日、動画共有サービス上にある音楽動画コンテンツの相互関係を可視化し、ユーザーが関連性を意識して音楽視聴、音楽発見できるサービス「Songrium(ソングリウム)」を実証実験の目的で公開した。

「Songrium」は、2012年8月より動画共有サービス「ニコニコ動画」上の対象コンテンツに限定したベータ版として試験公開してきたが、今回可視化機能、楽曲の中身の解析の高度化、自動連続再生、YouTubeの音楽関連動画への対応を追加し、音楽動画60万件の関係性を可視化するシステムとして一般公開にいたった。

「Songrium」にアクセスすると、CDラベルをイメージしたような円形のアイコンが配置されており、一つ一つが視聴可能な音楽コンテンツの楽曲を示している。アイコンにマウスを重ねると、相関関係のあるアイコンに矢印が繋がる。クリックすると、「惑星ビュー」と呼ばれる拡大画面へと変わる。曲名や再生回数、タグ、リンクなどが整然とレイアウトされており、周りを囲む円の大きさが再生回数、色は派生種類など、実に数多くの指標や機能を持っている。

「音楽星図」。楽曲の関連性を把握

個別の情報が多数表示される「惑星ビュー」

産総研では、クリエイターが創作した膨大な数音楽コンテンツが公開されているが、楽曲の類似関係やクリエイターの人間関係など、音楽コンテンツを広い角度から探し出せるようにするという開発背景も発表している