Mozillaは8月18日(米国時間)、Firefoxで開発中のAIブラウジング機能「Smart Window」に、「情報ソース付きのAI検索」「タブの自動グループ化」「閲覧履歴のビジュアルプレビュー」の3機能を追加した。Smart Windowは現在ベータ版で、米国とカナダのユーザー向けに英語で提供している。

Smart Windowは、AIアシスタントを組み込んだFirefoxのブラウジング環境である。ユーザーが選択した開いているタブや関連する閲覧履歴などをコンテキストとしてAIに共有し、ブラウジング中の作業を支援する。Mozillaは、ブラウザ・検索サービス・AIモデルを単一企業が囲い込むことで、提示される情報や技術が偏るリスクを懸念している。そのためSmart Windowでは、AI機能のオン/オフや使用するAIモデルをユーザーが選択できる形を採っている。

Smart Windowの前身は、Mozillaが2025年11月に発表した「AI Window」である。当初は、ブラウジングしながらAIアシスタントと会話して支援を受けられる機能だった。その後のベータテストにおいて、ユーザーがAIチャットそのものよりも、検索やナビゲーション、複数ページにまたがる作業、以前見た情報の探し直しなどに利用していることが分かったという。こうした利用状況やユーザーからのフィードバックを踏まえ、MozillaはSmart Windowを「オンラインで始めた作業を最後まで進める」ためのブラウジング環境へ発展させている。

今回導入された3つの新機能も、タブや検索、時間をまたいで作業を継続しやすくすることを目的としている。

1つ目は、AIによるWeb検索である。これまでSmart WindowのAIアシスタントは、ユーザーが共有したタブや閲覧履歴などの範囲の支援が中心だった。手元のページやタブだけでは回答に必要な情報を得られない場合、別の検索サービスが必要になる。今回、MozillaはAI向け検索・情報取得技術を手掛けるExaと提携し、Smart WindowからWeb情報を取得できるようにした。AIは検索で得た情報を回答に反映するとともに、情報源へのリンクを表示する。ユーザーは別の検索結果ページへ移動せずに、最新情報とその出典を確認できる。

2つ目はタブ整理である。Smart Windowは、開いているタブの内容を基に関連するタブのグループを提案する。自然言語で「旅行に関するタブをまとめる」といった指示を出すことも可能。重複して開いているタブの検出にも対応し、不要なものはクリック操作で閉じられる。

3つ目は閲覧履歴のビジュアルプレビューだ。過去に閲覧したページを検索する際、ページ名やURLだけでなく視覚的なプレビューを表示する。ページの名前を覚えていなくても、見た目や内容の記憶を手掛かりに目的のページを見つけやすくする。