今年3月のWindows Insider Blogに掲載された、「Our commitment to Windows quality」はWindows 11の方針変更だと話題になった記事だ。
・Our commitment to Windows quality | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2026/03/20/our-commitment-to-windows-quality/
これによれば、Windows 11のQualityを向上させるというが、記事の内容を見るに、MicrosoftのいうQualityとは、使い勝手とか不便の解消といった、利用者の不満を解消させるような事柄をさし、バグの発生などを押さえた、いわゆる「品質」という意味ではなかった。
その中で、品質向上の改良点として「Windows Update」が取り上げられている。Windows Updateといえば、「何回も再起動させられる」、「使おうと思ったらアップデート」と評判のあまりよくない機能。しかし、その重要性は理解されているようで、Windowsユーザーには、1種の必要悪的な扱いをされている。それを改良しようとようやくMicrosoftが腰を上げたわけだ。
Windowsの品質についてのブログ記事は、その後も続く。その中に
・Your Windows update experience just got updated | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2026/04/24/your-windows-update-experience-just-got-updated/
という記事がある。ここでは、Windows Updateの改良点を紹介している。なお、このうち、いくつかは、すでにWindows Insider Programのプレビュー版に搭載されている。
「OOBE中のアップデートをスキップ可能にした」 OOBEとはOut-Of-Box Experienceの略でPCの初回起動時の処理である。ここでユーザーアカウント登録など行う。これまではアップデートが必須で終了までに時間がかかっていた。今後はこれをスキップできるようになる。
「必要なだけWindows Updateを停止可能」 従来は最大35日間までに制限されていた。今後は一時停止期間の終了時に、延長するかどうかをユーザーが指定できる。ただし、一回の停止は35日に制限されるため、最大35日ごとに延長を判断できるようになる。対応して、新しいWindows Updateの一時停止GUIが改良されている(写真01)。
「シャットダウン、再起動とアップデートのインストールを分離」 従来は、かならずアップデートのインストールが行われていたが、シャットダウン、再起動を単独で実行するか、Windows Updateのインストールを行うかを選択できる。
「アップデート内容を分かりやすく表示」 ドライバのインストール時にクラス名を表示し、どのデバイスドライバが更新されるのかを判断しやすくした。
「Windows Updateによる中断(再起動)回数を減らす」 アップデートが再起動が必要なものだったとき、毎月の「Bアップデート」(米国太平洋時間、第2火曜日)にまとめて再起動を行うようにすることで、再起動を月一回にする(写真02)。これまで、再起動が必要なアップデートが複数あっても、1つのインストールが完了すると、再起動を促す通知が行われていた。これに従ってしまうと、何回も再起動を要求されるだけでなく、Windows Updateの処理時間も長くなっていた。
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写真02: 更新プログラムのうち、再起動が必要なものは、ダウンロードが行われたのち、毎月の「累積的な更新プログラム」と一緒にインストールされ、再起動を毎月一回で済ませるようになった。なお、写真では、再起動するアップデートがなかったため、アップデートは自動的にインストールされたことが示されているのみである
マイクロソフトはかつて、OSを含むすべてのプログラムを仮想環境内で動かし、Windows Updateをバックグラウンドで行い、再起動を30秒程度で行うというWindows 10X計画を持っていた。しかし、実行効率などから計画は断念された。Windows 11のタスクバーやスタートメニューのデザインは、この10X用として開発されたもの。10Xで提示されたWindows Updateの改良には、およばないものの、Windows Updateによるストレスは軽減されそうだ。
今回のタイトルネタは、アーサー・C・クラークの「地球幼年期の終わり」(Childhood's End, Sir Arthur Charles Clarke, 1952)である。国内では、早川書房、東京創元新社、光文社、講談社などから出版され、タイトルも「幼年期の終わり」、「幼年期の終り」など複数ある。人類が宇宙人に管理されている、あるいは飼育されているという話や人類の新たな段階への進化といった話の種になったのが本書である。

