米Googleは5月15日(現地時間)、「Babel」の名称で知られていた統合チャットサービス「Google Hangouts」を公開した。これは従来のGoogle Talkを置き換えるもので、Google+ Messengerなどの同社複数のチャットサービスを1つのインターフェイスに統合している。現在Android版iOS版の2種類のアプリが公開されており、従来のGoogle Talkアプリユーザーはそのまま新バージョンへアップグレードできる。

基本的には同社チャットサービスを複数統合したもので、プレゼンス確認が可能なユーザーリストに吹き出し型のチャットウィンドウ、ビデオチャットなど、従来の機能はそのまま利用できる。モバイルOS向けアプリのほか、PCユーザーはWebブラウザのGmailやGoogle+ページからチャットウィンドウを呼び出すことが可能。

Google Hangoutsアプリ

複数のデバイスで同時にチャットを表示できるといったGoogle Talkの特徴を引き継ぎつつ、Hangoutsではいくつかの改良が行われている。1つは絵文字機能が強化されたこと、そして複数デバイスでチャットの呼び出しが行われた場合、そのうちの1つで返事を行う、または何らかのアクションをとった場合、残りのデバイスでの警告が行われなくなる。写真共有機能も便利になっており、過去の他のチャットの履歴を含めて簡単に一覧できるようになっている。そして「Hangouts (行きつけの場所)」の名称が示すように、グループディスカッションやライブストリーミング機能が大幅に強化されているのも同サービスの特徴だ。前出共有機能と合わせて簡単に複数人での動画やスライドを使った会議を開催できるほか、Hangouts On Airと呼ばれる趣味のストリーミングライブ配信サービスなども用意されている。

リリースからこれまで、他の競合サービスに比べていまひとつ盛り上がりにかけるGoogle Talkだったが、さまざまな仕掛けを用意し、いま改めてユーザーへとそのメリットをアピールしている。