イードは13日、同社が実施した「新生活のインターネット環境に関する意識調査」の結果を公表した。2013年春以降に新生活(引越し)を始める予定者500人を対象に、インターネット環境について調査。結果からは、固定通信からモバイルデータ通信の利用意向が移っており、モバイルデータ通信のなかでは、テザリングよりもモバイルWi-Fiルーターが支持されていることが明らかになった。同調査は昨年に引き続き2回目となる。

新生活にあたって見直したいものについてたずねたところ、2年連続で1位は「インターネット(回線事業者、プロバイダーを含む)」(47.0%)だった。次いで「固定電話会社」(28.4%)、「CS放送・CATV等の有料放送」(25.8%)と続いた。

新生活にあたって見直したいこと

現状のインターネット利用形態については、「固定回線のみの利用」は54.0%に対し、「モバイルデータ通信のみの利用」は12.4%だった。

一方、今後利用したいインターネット回線については、モバイルデータ通信の利用意向が24.6%に対し、固定回線は19.2%となり、モバイルデータ通信が固定回線を上回る結果となった。同社では、固定回線の利用意向が、現在の利用率を大幅に下回ったことから、固定回線からモバイルデータ通信への消費者の移行が進んでいるとみている。

現在利用中のインターネット回線と今後の利用意向

モバイルデータ通信サービスの利用意向については、「モバイルWi-Fiルーター」(57.5%)、「モバイルWi-Fiルーターとテザリングの両方」(29.3%)、「テザリング」(13.2%)の順となった。

Wi-Fiルーターとテザリングの利用意向

モバイルWi-Fiルーターを選んだ理由としては、「外出時でも長時間バッテリーが持つから」(40.7%)、次いで「スマートフォンによるテザリングは、すぐに電池が無くなるから」(34.1%)といったものが挙げられた。テザリングを選んだ理由としては、「スマホ1台で済むため荷物がかさばらないから」(22.2%)が最も多く、次いで「通信会社を1本化できるため」(14.4%)となった。

Wi-Fiルーター/テザリングを選んだ理由

モバイルデータ通信サービスの利用状況については、WiMAXのシェアが50.0%(前年比+6.7ポイント)と2年連続で一番高かった。次いでULTRA WiFi 4Gが16.0%(昨年比+4.3ポイント)と伸び率が高くなっている。一方、EMOBILEだけは、27.3%(昨年比-4.3ポイント)と下がる結果となった。

今後利用したいモバイルデータ通信サービスについても、WiMAXが2位以下に大差をつけた。WiMAX、EMOBILE LTEは「月額料金の安さ」が、Xiは「高速通信エリアの広さ」、ULTRA WiFi 4Gは「通信速度の速さ」が評価された。また、WiMAXは「速度制限がない」こともポイントになっている。

今後利用したいインターネットを選んだ理由