今回は、ホームセンター コーナン王子堀船店に、エクステリア掃除で人気を集めているアイテムを取材しました。
前提として、このテーマの売れ筋はケルヒャー製品で埋め尽くされるそうです。同店の益戸翔太主任は「高圧洗浄機を日本に普及させたブランドで、いまも一強といえる存在です」といいます。
エクステリアの掃除アイテムは、年末の大掃除シーズンが売れ行きのピークとなるものの、通年で安定した反応があるとのこと。また、堅調な売れ行きを続けているのは、自宅回りをメンテナンスする意識の高まりが背景にありそうです。そのあたりは、先に紹介した電動工具の動向と似ているかもしれません。
下記の「エクステリア掃除ツール選び、基本の3カ条」を踏まえて、直近の人気トップ5を追いかけていきましょう。
<エクステリア掃除ツール選び、基本の3カ条>
- 庭の石畳や壁面、クルマなど、きれいにしたい対象の素材やサイズ感を把握してから選ぶのが基本。
- 電源まわりと水回りの確認も重要。バッテリータイプもあるので、柔軟に最適解を探ろう。
- 作業時の重さもシミュレーションして、無理のない容量やパワーを絞る意識も忘れずに。
※本文と写真で掲載している価格は、2025年5月20日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:静音設計で近所迷惑になりにくい「K3 サイレント プラス」
一番人気に挙げられたのは、最大許容圧力が10MPaの高圧洗浄機「K3 サイレント プラス」でした。10mの高圧ホースを備え、玄関回りやテラス、浴室、クルマなどに使えます。本体重量は約12.7kgですが、本体に車輪が付いています。取材時の価格は33,800円でした。
「静音性の高いモデルということで、ケルヒャーのなかでもよく選ばれます。モーター音がかなり抑えられているので、密集地でも安心して使えると好評ですね。そのうえで、家庭で使うには十分な圧力が得られますから」
第2位:軽量コンパクトなオリジナルモデル「K2K ユニバーサル エディション」
続く2位は、コーナンオリジナルモデルの「K2K ユニバーサル エディション」です。最大許容圧力は9MPaで、本体重量を約4kgに抑えているのが特徴です。取材時の価格は19,580円でした。
「高圧と低圧の2つのノズルが付いているので、エクステリアから網戸、クルマまで幅広く使えます。価格的にも手を出しやすく、入門機として買われる方も多くいらっしゃいます」
第3位:持ち運べる10MPaモデル「K2 サイレント」
2位も、比較的低価格なラインアップが揃うK2シリーズに属するモデルです。「K2 サイレント」で、取材時の価格は30,580円でした。本体重量を約8.4kgに抑えた静音モデルで、最大許容圧力は10Mpaとなります。
「サイレントでコンパクト、そのうえ高圧ということで支持を広げていますね。女性にも人気です。最近は、同社も小さくて静かなモデルを多く出しているので、日本の住宅事情にあわせて選びやすくなっていると感じます」
第4位:水道と電源不要でどこでも使える「OC3 フォルダブル」
4位は、マルチクリーナーの「OC3 フォルダブル」です。3位までの高圧洗浄機とは異なり、バッテリーと8Lの給水タンクを備えた小回りの利くマルチクリーナーとなります。本体重量は約3.1kgで、最大許容圧力は0.5MPa。取材時の価格は21,780円でした。
「少し圧の強い水が出るので、ベランダなどの水道が出ない場所や、お風呂掃除にちょっと使いたいといった感じで、小回りの利いた使い方ができます」
第5位:水道ホースにつなげて使うガンタイプ「KHB6 バッテリーセット」
5位には、ガンタイプのノズルに18Vのバッテリーを搭載した「KHB6 バッテリーセット」がランクインしました。水道ホースにつなげて、最大許容圧力2.4MPaの高圧洗浄を可能にします。本体重量は1.3kgで、取材時の価格は36,080円でした。
「クルマの洗浄などで好む人が多いですね。あまりに圧が強いと塗装がはがれてしまう心配がありますが、ちょうどいい圧が出せて、小回りが利きますから」
はみ出し情報・・・水を吸い取るウォーターバキュームクリーナーも人気!
関連するアイテムで注目株を尋ねると、益戸氏はウォーターバキュームクリーナー「WV1 White」をピックアップしました。水を放つのではなく吸い取る掃除道具で、床にこぼした水や窓に付いた結露、水拭きした鏡や浴室の壁などの水滴取りなどに使えます。バッテリー内蔵で、取材時の価格は9,328円でした。
「エクステリアやクルマに限らず、室内でも活躍する道具ですね。水拭きしたあとの仕上がりがとても綺麗になります。私も家で愛用しています」