ベンチマーク結果も良好

続いて、ENVY4とENVY6のベンチマーク結果を紹介しよう。Windowsエクスペリエンスインデックスでは、以下のような結果となった。

ENVY4のWindowsエクスペリエンスインデックス

ENVY6のWindowsエクスペリエンスインデックス

スペック面では、ENVY4とENVY6の違いはメモリ容量だけだ。しかし、4GB(ENVY4)と8GB(ENVY6)とでは、全体的なパフォーマンスが変わることが分かる。特にデスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」に関して、ENVY4の「4.9」とENVY6の「6.5」で割と大きな差が付いた。

マシンの総合的な性能を計測する「PCMark7」と「PCMark Vantage」(64bit版)の結果は、それぞれ以下の通りだ。

■ PCMark 7 ENVY4 ENVY6 ■ PCMark Vantage 64bit ENVY4 ENVY6
PCMark score 3684 3920 PCMark Score 7341 6958
Lightweight score 3581 3652 Memories Score 5028 4958
Productivity score 3062 3085 TV and Movies Score 3869 4157
Creativity score 6112 6492 Gaming Score 8006 8206
Entertainment score 2932 3222 Music Score 11256 11797
Computation score 9369 10725 Communications Score 10105 10709
System storage score 4371 4396 Productivity Score 10814 10957
HDD Score 19352 20396

PCMark VantageではENVY4のほうが高い総合スコアが出ているが、各スコアを個別に見ると、総じてENVY6のほうがパフォーマンスが高いことが分かる。両モデルともスペックは十分で、マシンパワーはしっかりと備わっていると言えるだろう。ネット閲覧や文書作成にはもちろん、ちょっとした画像・動画編集や軽めのゲームも楽しめるはずだ。

バッテリ駆動時間の計測には、BBench(海人氏作)を利用した。Windows 7の電源プランは「HP推奨」(Windows7標準の「バランス」に相当)、液晶ディスプレイの明るさは「50%」に設定。無線LANで1分ごとにWebサイトにアクセスし、10秒ごとにキー入力を行なう設定でテストしたところ、ENVY4で6時間53分(公称値は約7時間30分)、ENVY6で6時間55分(公称値は約8時間)という結果となった。約7時間も駆動するのであれば、モバイル用途でも安心して使えそうだ(15.6型のENVY6をモバイルで使うシーンは少ないと思うが…)。

また、高い負荷が続くベンチマーク実行時にはファンの回転数も上がるものだが、ENVY4とENVY6の動作音は控えめで気になるレベルではなかった。本体の熱に関しては、キーボードの左上がほんのり温かく感じる程度。ボディのサイズのためか、ENVY4のほうがわずかに熱が高いように感じた。

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