余裕ある大画面と8GBメモリが魅力のENVY6

もう1つの新モデル、ENVY6は、15.6型ワイドの液晶ディスプレイを搭載した比較的大きなUltrabookだ。スペック的にはENVY4とほぼ同じで、液晶ディスプレイサイズとメモリ容量、そしてバッテリ駆動時間が異なる。

15.6型ワイド液晶と8GBのメモリを搭載したENVY6

ENVY6では、メモリ容量が8GBと多めだ。8GBあれば、アプリケーションを複数起動しても処理が遅くなることはまずない。PCのカスタマイズに慣れた人なら、そこそこの容量をRAMディスクに割り振り、Webブラウザのキャッシュに使うといった活用も考えられるだろう。ストレージのシステムはENVY4と同じであり、CrystalDiskMarkの結果もほぼ同等だった。

右側面。左からオーディオ端子類、USB3.0、ACコネクタが並ぶレイアウトは、ENVY4と同じ

左側面。左からGigabit Ethernet対応有線LAN、HDMI出力、USB2.0(電源オフUSBチャージ機能対応)、USB3.0、カードリーダー(SD/SDHC/SHXC、マルチメディアカード)。左側面の配置もENVY4と同じだ

バッテリ駆動時間(公称値)については、ENVY4の約7時間30分に対し、ENVY6は約8時間と30分ほど長い。ENVY6のほうがボディが大きいため、容量の大きいバッテリを採用しているのかもしれない。それほど大きな違いはないが、より長く駆動するのは嬉しいことだ。

店頭予想価格は90,000円前後と、ENVY4と比べて2万円ほどの差がある。予算に応じてモデルを選ぶのもアリだが、できればPCの用途に応じて決めたほうがいいだろう。例えば文字を読むことが多いなら、ドットピッチが広くて文字が大きく表示されるENVY6のほうが目が疲れにくいだろう。もしくは持ち歩きを考えるのであれば、コンパクトなENVY4が有利だ。値段よりも使い道で選ぶのが、Ultrabookの賢い買い方なのだ。

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