なお、そのままではArachneが起動しませんので、展開先をパスに追加しましょう。「Autoexecx.bat」ファイルをテキストエディターで開き、環境変数「PATH」の末尾に展開したディレクトリを追加してください。また、Arachneを起動するバッチファイル「arachne.bat」にもカレントディレクトリを変更する一行を追加しましょう。これで、コマンドプロンプトからArachneを簡単に起動させることが可能になります(図58~62)。

図61 コマンドプロンプトに「edit \autoexec.bat」と入力して[Enter]キーを押します

図62 「SET PATH=%dosdir%\BIN」に「;c:\usr\arachne」とArachneを展開したパスを追記します。[Alt]+[X]キーを押すと変更内容の保存をうながされますので、<Yes>ボタンをクリックしてください

図63 続いて「cd \usr\arachne」と実行してArachneを展開したパスに移動してから、「edit arachne.bat」と実行します。二行目に「cd \usr\arachne」を追加してから変更内容を保存します

図64 これでコマンドプロンプトから「arachne」と実行すれば、簡単に起動できるようになり、ホームページとして登録されたWebページが現れます

図65 ただし、日本語フォントが含まれていないため、日本語のWebサイトは正しく表示できません

コマンドライン環境が苦手な方……と書いてしまいますと、そもそもFreeDOSを使用する意味がなくなってしまいますが、FreeDOSでもGUI環境を使用することが可能です。用意されているのはDigital Researchが開発したGEM(Graphical Environment Manager)をベースにしたOpenGEM。ご覧のとおりMac OSを意識したデザインで、デスクトップ上部にはファインダー相当の機能が用意されています。現在のGUI採用OSと比較しますと機能的に見劣りしてしまいますが、あくまでも遊びの一環としてお試しください(図63~64)。

図66 「http://www.ibiblio.org/pub/micro/pc-stuff/freedos/files/gui/opengem/6/opengem6.zip」をダウンロード&展開し、「INSTALL.BAT」を実行してください。後は画面の指示に従って進めれば、OpenGEMは導入できます

図67 ルートディレクトリに用意された「GEM.BAT」を実行しますと、OpenGEMのデスクトップが現れます