図45 各パッケージの設定がスクリプトによって自動実行されます。最後にブートローダーの選択をうながされますが、今回は仮想マシン上にインストールしていますので、[1]キーを押して標準的な設定にしましょう

図46 仮想マシンが自動的に再起動し、FreeDOSの起動メニューが現れます。通常は「1」の設定を選択しましょう。[Enter]キーを押せば選択できますが、カウントダウン設定が用意されているため、数秒ほどで起動が始まります

図47 これでFreeDOSが操作可能になりました。途中で行った設定どおり表示は英語のままですが、日本語キーボードのレイアウトになっているためDOS経験者なら、これで十分でしょう

これでFreeDOSのインストールおよび仮想HDDからの起動が完了しました。続いて日本語化に取りかかりましょう……と言いたいところですが、FreeDOS 1.1およびFreeDOS/V第49回公開版に含まれるツールの組み合わせでは正しく動作しませんでした。ご覧のとおり日本語フォントに切り替えることは可能ですが、何らかのコンフリクトが発生しているらしく、コマンドプロンプトが現れてから数秒後にはハングアップ。通常の状態ではAutoexecx.batの実行中にハングアップする始末でした(図48~49)。

図48 FreeDOS/V珠洲版を参考に日本語化を行ってみましたが、Autoexecx.batのプロセスでハングアップしてしまいました

図49 Autoexec.batの処理をバイパスさせてみましたが、同じようにハングアップします

筆者の設定に問題があるのかと、FreeDOS/V第49回公開版のFDイメージから仮想マシンを起動してみましたが、ハングアップタイミングの結果は一緒。FreeDOS 1.0では同様の手順で動作することを踏まえますと、FreeDOS 1.1に含まれるプログラムが現在のVMware Player(バージョン4.0.2)と相性が悪いのかも知れません。

Virtual Box(バージョン4.1.8)で試したところIDEデバイスの認識で著しく遅くなりますが、日本語表示は正しく行われます。ただし、FreeDOS備え付けのキーボードドライバーが正しく動作せず(メモリ確保を行えない旨を示すエラーが発生)、日本語表示もかなり遅くなりました。そもそも大半のプログラムが、日本語表示可能環境下では安定動作せず、日本語の表示が可能になってもパフォーマンスを含め操作性が低下するのでは意味がありません。今回は残念ながら日本語表示はあきらめることにしました。ご了承ください。