4月15日、六本木ヒルズ森タワー内 アカデミーヒルズ49 タワーホールにて、ダイソン株式会社によるセミナーが開催された。セミナーテーマは、「ハウスダストの真実と快適な生活空間のつくりかた」。ハウスダストが発生する原因、身体に及ぼす悪影響の解説と同時に、ハウスダスト発生率を軽減して、毎日を快適に過ごすためのヒントや、具体的な掃除方法のレクチャーなどが行われた。

会場は、事前に申し込んだ約300人の一般客で満席。子ども連れ、友達同士での参加も目立ち、和やかな雰囲気となった。

梅雨時期は、いつもより念入りに掃除すること

セミナー前半は、TBS「はなまるマーケット」のレポーターとしてもおなじみの野崎数馬氏が司会を務め、トークショーを展開。半蔵門病院医師理事・副委員長、アレルギー学会認定指導員の灰田美知子氏、家事研究家、株式会社ベアーズ専務取締役の高橋ゆき氏のふたりが、ゲストスピーカーとして登場した。

灰田氏は、自身が勤める病院を訪れる患者の症例などを挙げながら、ダニやその死骸(しがい)、カビなどが引き起こすアレルギー症状等を解説。兆候があらわれたときにどのような検査を受けたらいいのかを紹介した。それによると、どのようなアレルゲンに対して反応があるかの検査方法は、付着したエキスの上から特殊な針で皮膚表面を突くことによって反応をみる「プリックテスト」と、注射針で少量のエキスを皮肉に注射することで反応をみる「皮肉テスト」の2種類。いずれも所要時間は15~20分ほどで、皮膚が赤く腫れてくれば陽性だという。これは、「特異的IgE抗体」という特別な血液の成分が誘導されてしまった場合に起こる反応。日本人は、ダニとスギ花粉に対して反応することが圧倒的に多いと説明した。これは、日本の気候がダニの生育に最適であることなどが要因だという。

さらに、ダニがもっとも多く繁殖するのは、気温25度、湿度75度のときであると説明した。室内の温度の変化によって、布団に付着しているダニの数がどのように変化するかについて、研究の結果として発表されている具体的なデータを発表。その驚くべき膨大な数に、参加者一同、目がくぎづけになり、日ごろからこまめに掃除することの大切さを実感した様子だった。

野崎氏の司会によって、灰田氏のユニークなキャラクターが引き出される

これを受けて高橋さんは、伝線したストッキングや穴のあいた靴下といった、不要になったものをうまく利用することで、細かなハウスダストまでぬぐい去る方法を紹介。また、ぬいぐるみなどの洗濯が難しいものは、たっぷりの重層と一緒にビニール袋にいれて1、2分シェイクした後、2~3時間放置したら、袋から取り出して重層を払うことで、ダニや花粉を効果的に除去できると解説。誰でも簡単に自宅で行うことができるこの裏技披露時には、客席でメモを取る人の姿もちらほら見られた。

ゴム手袋の上に軍手をはめることで、細かな隙間まで細かく掃除できると高橋氏

花粉やカビの微細な粒子も99.8パーセントまで吸引

セミナー後半は会場を移動して、ダイソンの製品を実際に触って確かめることができる交流会を実施。各種飲み物と焼き菓子が振る舞われ、参加者は好きなものをつまみながら、最新式掃除機の現物に触れたり、説明にあたった同社社員の話に耳を傾けたりした。

「使い続けても衰えない吸引力」、「特許技術ルートサイクロンテクノロジー(=アレルゲン、花粉、カビ、バクテリアを含む0.5ミクロンレベルの微細な粒子を99.8パーセントとらえる技術)」、「カーボンファイバーブラシ搭載(=より確実にゴミを取り除くために静電気の発生を抑える効果がある)」、「紙パック不要」などといった、同社の掃除機のみが持つ特徴に関心を寄せ、買い替えを検討して熱心に質問する参加者も後をたたなかった。

専門家による詳しい解説を聴けるチャンスとあって、参加者も質問に熱が入る

【関連リンク】

ダイソンオンラインストア

ダイソン

掃除機のモーターでゴーカートは動くのか? 大実験 - ダイソン

ホットもクールも。「エアマルチプライアー」全シリーズ4月20日から販売開始 - ダイソン

花粉・ダニ・ホコリ……アレルギー対策の神髄は掃除機選びにあった!

室内空気向上委員会「本当に安心できる空気清浄機の選び方・使い方」セミナー開催

一日ですっきり! 手荒れ知らずの大掃除のやり方マニュアル