他のアプリケーションとの連携

Just Right!4が操作できるファイル形式はテキストファイルだけではなく、HTMLファイルやPDFファイルにも対応している。ただし、あくまでも対象となるのは文書であり、HTMLファイルの場合は同タグを除外することが可能。PDFファイルの場合はAdobe Acrobatなどが備えるテキスト抽出と同等の機能を用いて文書を抽出するため、レイアウトや図版の一部は無視される(図07~09)。

図07 Just Right!4にHTMLファイルをドラッグ&ドロップすると、最初に読み込み方法の選択をうながされる。ここでは<タグ以外の部分を読み込む>を選択した

図08 ご覧のようにHTMLタグを除外した状態で校正作業が可能になる。ただし、テキストファイルとして扱われるので、修正内容をHTMLファイルに反映させる作業が必要だ

もっとも、PDFファイルのテキスト抽出機能を使ったことがある方ならご存じのとおり、同機能によって出力されたテキストは意図しないところで改行されることが多く、Just Right!4でも結果は一緒。これはDTPソフトウェアなど組み版側の問題ではないかと推測するものの、文書を校正するのであればテキストエディターもしくはワープロから直接実行した方がいいだろう。なお、手持ちのPDFファイルをいくつか試してみたが、セキュリティ設定で編集や印刷が禁止されているPDFファイルを開くことはできなかった(図10~12)

図09 Just Right!4のメニューからHTMLファイルを開くと、自動的にHTMLタグを除外した状態でファイルが開く。なお、HTML形式での保存ができない点は同じだ

図10 こちらはPDFファイルを開く際に表示される警告ダイアログ。基本的に文書のチェックのみとなる

図11 無意味な改行が残ってしまうのは残念だが、PDFのテキスト抽出機能を使っても同様の結果となるため、DTPソフトウェアなど組み版側の問題だろう

図12 セキュリティ設定で編集や印刷が禁止されているPDFファイルを開くことはできなかった

その一方で、各アプリケーションからJust Right!4を呼び出すことも可能だ。ただしサポートしているのは、Microsoft Officeを構成するWord/Excel/Outlook/PowerPointの2002/2003/2007。Internet Explorer 6.0/7.0に限られる。一見すると最新版に追従していない点が気になるかもしれないが、そもそもJust Right!4は2009年にリリースされたソフトウェアであり、最新のMicrosoft Office 2010はその名のとおり2010年にリリースされている。そのため、最新のMicrosoft Officeに対応させるには、アップデートモジュールの適用が必要なので注意してほしい(図13~14)。

図13 初期状態のJust Right!アドイン設定ツール。ご覧のとおりMicrosoft Office 2007までしか対応していない

図14 2011年5月更新分のアップデートモジュールを適用することで、最新のMicrosoft OfficeやInternet Explorerに対応する