快適に利用できるハイスペックタブレット

実際に利用してみると、非常にスムーズに使えるという印象だ。画面回転時にわずかなタイムラグがあるが、待たされるというほどではない。各種アプリも一瞬で起動してくれる。先に紹介した「MyScript Notes Mobile」でのペン描画もさらさらと書ける印象だ。ペン入力を行うデバイスでは紙に書くのとタイムラグがある場合、大きなストレスになるからこの快適さはありがたい。

スペックはNVIDIA Tegra 2 モバイルプロセッサ搭載で、デュアルコアの1GHzと、現在日本で入手できるタブレットの中では高性能だ。メモリ容量は64GB、32GB、16GBと3モデル用意されているが、16GBモデルにはペンが付属しない。

ベンチマークとして「Quadrant Standard Edition」を実行してみた。起動直後のスコアは1672で、高速化する2度目以降のスコアは5回の平均が1934.4となった。実行中の動画も非常にスムーズだったのが印象的だ。

業務に使えるアプリとランチャーでが勢揃い

標準でインストールされているアプリは、Word・Excel・PowerPointなどの閲覧や編集ができる「Documents to Go」、音声認識やタップでの入力をサポートする「FlexT9」、画像データやPDFなどをプリンターで印刷するための「PrinterShare」など、オフィスで便利に活用できるものに加え、セキュリティソフトの「McAfee Mobile Security」、紛失や盗難の際にデバイスやデータを保護する管理アプリ「Computrace Mobile by Absolute Software」など。有料アプリを別途購入しなくとも、すぐに業務利用できるような布陣だ。

また「Citrix Receiver」があらかじめインストールされているのも、業務端末として魅力的だ。タブレットを仮想デスクトップを活用したシンクライアント端末として利用したいという企業は、端末を購入すればすぐ簡単に実現できる。

レノボのタブレットに標準搭載されているランチャーは、ThinkPad Tabletにも搭載されている。ホーム画面中央にブラウザを起動する地球型のボタン、音楽を再生するアプリが立ち上がる「聞く」ボタン、ギャラリーと連動した「見る」ボタン、Gmailに繋がる「メール」ボタン、Amazon Kindolアプリを動かす「リーディング」といった4つの機能が標準でならんでいるから使い慣れないユーザーでもすぐに必要機能にアクセス可能だ。

多数のアプリがプリロードされている

レノボのタブレットでおなじみのランチャーも搭載だ

レノボのタブレットでおなじみのランチャーも搭載だ