ThinkPadブランドを冠したAndroidタブレット「ThinkPad Tablet」。個人ユーザーも購入はできるが、その正体はThinkPadの名に恥じない、法人向け、業務向けの力を持った端末だ。その実力と、使い勝手を大きく向上させてくれる各種周辺機器類を試用してみた。

「ThinkPad Tablet」

試用機の主なスペック [CPU] NVIDIA Tegra 2 モバイルプロセッサ(1GHz) [メモリ] 1GB [ストレージ] 64GB [ディスプレイ] 10.1型ワイド、1,280×800ドット、マルチタッチ対応 [バッテリ駆動時間] 約9時間(Wi-Fi使用時) [OS] Android 3.1 [本体サイズ/重量] W260.4×D181.7×14.5Hmm/約759g [店頭予想価格] 62,800円

TinkPadブランドのタブレット、その実力を試す

レノボのAndroidタブレットといえば「IdeaPad Tablet」シリーズが先行で発売されているが、ThinkPad Tabletにはビジネスユースを主眼としているという特徴がある。ビジネスの場でバリバリ使えるような工夫がいくつも施されているのだ。

まずは外観を見てみよう。10.1型ワイドIPS液晶の表面はCorning Gorilla Glassで全面コーティングされている。さらに本体内部にも金属プレートを組み込んで補強。使用中の落下や、しまっていたカバンごと圧迫されるといった状況に対する耐衝撃性は、かなりのものといえるだろう。

ただしその分本体重量は約759gあり、女性が片手で軽々扱えるという雰囲気ではない。いかにも頑丈そうな手応えだ。

本体サイズは260.4×181.7×14.5mmで、ディスプレイ周りは黒い光沢デザインだが、背面はマットな質感のデザインだ。光沢のあるタイプのすべすべとした感触ではないため、ラウンドフォルムと併せてほどよい持ちやすさ、すべりにくさを実現している。

Corning Gorilla Glassで全面コーティングされたフロント

裏面はラバー風の質感でThinkPadらしさを出すとともに滑りづらくなっている