ところで、いろいろな紙文書をスキャンするというなら、電子ファイリングソフト「楽2ライブラリ パーソナル V5.0」(以下、楽2ライブラリ)とのセットモデルをオススメしたい。

簡単に説明すると、この楽2ライブラリという製品は、スキャンしたデータを視覚的に管理しようというソフトだ。スキャンしたデータを、例えば日付やファイル名によって管理するというのも1つの手だが、それだとたくさんのデジタルデータに埋もれてしまうかもしれない。

グラフィカルに再現された書庫やキャビネットを組み合わせて、スキャンデータを管理できるのが"楽2ライブラリ"の特徴だ

楽2ライブラリなら、バインダラック(書棚)をグラフィカルに再現したインタフェースを採用しており、デジタルバインダに保存したデータをパラパラとめくりながら、時に拡大しながら目的のデータを探すといった"アナログ"チックな使い方が可能。いわゆる、慣れ親しんだスタイルでデータを管理できるというわけだ。しかも、デジタルバインダには、紙文書(PDF)だけでなく写真(JPEG)もしまっておける。

レイアウトの空き部分にテキストを書き込める。「写真選択」機能を使えば、写真の拡大・縮小、移動が可能だ

撮りためた写真を組み合わせて、オリジナルの電子アルバムを作ることができる

左ページは紙文書と写真、右ページは1枚の紙文書だけで構成。子供の落書き(?)などもどんどんスキャンしておくと、いずれ素晴らしい記録になるだろう

実際のキャビネットとは異なり、データ上のキャビネットには沢山のバインダを登録できる。例えば、写真だけを収録したバインダや薬の処方箋/領収書だけを収録したバインダなど、目的別のバインダ管理が可能だ。子どもの記録と共に思い出の絵や写真といったものをまとめるのも面白い。年末ということもあり、雑誌や新聞を使って今年一年をまとめたバインダなんていうのもありかもしれない。

ちなみに、年が明けてもまだまだ使える。届いた年賀状を管理するのにも一役買うことだろう。宛名面と文面を同時に閲覧できるので、誰からどんな年賀状が届いたか一目で確認できるし、年賀状の当選番号を調べられるというユニークな機能もある。

ハガキや年賀状の管理では、宛名面と文面を1ページで同時に見られるのがポイント。お年玉くじ付き年賀ハガキの当選番号を自動で調べる機能もある

このように、スペックもソフトウェアも十分すぎるのである。ぜひ、ドキュメントスキャナという製品について調べてみてほしい。調べるほど、ScanSnap S1500がバランスのとれた一品であるということがわかるハズだ。

さて次回は、ScanSnap S1500とEvernoteなどクラウドサービスとの連携や、ScanSnap S1500とiPad/iPhoneとの連携を取り上げたいと思う。これ、使い始めると病みつきになる便利さがある。