PCMark 7 v1.0.4(グラフ44~45)
FutureMark
http://www.futuremark.com/
今年3月にアナウンスがあったものの、リリースは5月まで伸びたFutureMarkの最新ベンチマークがこのPCMark 7。今回PCMark 7の詳細な説明は割愛するが、合計で29のWorkload(各々のWorkloadは3/6種類のテストから構成される)が定義され、このWorkloadをいくつか組み合わせた形のTest Suiteが定義され、各々のTest Suiteでスコアが示される(Photo77)。今回はSecondary Storage Suiteを除く全Suiteを実施して、その結果をまとめてみた。
グラフ44がOverall Scoreである。Computation Scoreを除くとおおむねこんなもの、という感じである。確かに操作感ではCore i7の方が軽快といえば軽快なのだが、PCMark VantageのPCMark Scoreほどに差がある感じはしない。今回のPCMark Scoreの1600 vs 2300というスコアは、「ああ、ちょうどこんな程度の差だ」という、比較的体感に近い性能差になっている。
では異様に差が大きいComputation Suiteの中身は? ということで詳細な結果を見たのがグラフ45である。要するにVideo Transcodingがテストの大半を占めており、ここでIntelのMedia Processiongがフル活躍しているので大差がついた、というのが実情だ。Image Manupulationはも差は小さくないが、せいぜい倍といったところで、これは体感性能に近い。逆にIntelのMedia H/W Encoderを使わない場合、というのはGT555の場合のケースで、こちらだとせいぜい3倍程度である。あくまでもIntel Media Processiongに対応したエンコーダを使っていれば確かにこうした大差になるが、そうでなければGT555のスコアが実情に近い、と考えておけばいいだろう。