進化したデジタルズーム

光学7倍ズームは35mm換算で24~168mm(静止画4:3時)と、これだけでも満足できる性能。光学ズームと併せてデジタルズームを使えば、日常的なシーンのほとんどはカバーできてしまうだろう。

あまり取り上げられない事柄だが、今回の春モデルからデジタルズームが進化している。サイバーショットやハンディカムなどに搭載されている「プレシジションデジタルズーム」は、光学ズーム同等とまではいかないものの、画像処理エンジンによる補完で高精細な拡大を可能とした。このプレシジションデジタルズームのズーム倍率は、従来の2倍から4倍へと引き上げられた。つまり、光学7倍ズームのWX10は、プレシジションデジタルズームなら28倍という倍率のズームが使えるのだ。

プレシジションデジタルズームのほかに、スマートズームというデジタルズームも選択できる。これは、記録解像度に合わせてイメージセンサーをトリミングすることで、画像の劣化を極力抑えた形でズーム倍率を上げるというもの。したがって記録解像度を目いっぱい上げるとスマートズームは機能しない。もともと有効画素数1620万画素という高精細のイメージセンサーを搭載しているWX10だけあって、記録解像度を落としてスマートズームを使ったとしても、それなりに高精細記録ができてしまう。

レンズを収納した状態。とても薄くポケットにも入る

レンズは3段階に繰り出す。光学7倍ズームだけあって繰り出し量は大きい

画角の変化をチェックした。これは広角端で撮影(24mm相当、4:3モード)。四隅が若干流れているがひずみが少なく良好

同じ場所で望遠端で撮影(168mm相当、4:3モード)。さすがの光学7倍ズーム。普段使いでも十分といえる。ピラミッド型のオブジェは高さが1.5mほど

さらにプレシジションデジタルズームを使用。望遠端からさらに4倍に拡大される。縮小表示や2Lプリントなら問題ない

スマートズームで50倍まで拡大。画像サイズは640×480ピクセル

16:9モードで撮影(24mm相当)。4:3モードの上下がカットされる。画像は上下に白い部分をつけて、4:3の比率に合わせた

描写の比較。これは光学ズームのみを使用し、望遠端(168mm相当)で撮影した画像の中央部の640×480ピクセルを切り出したもの

描写の比較。こちらはプレシジョンデジタルズームで撮影した画像を切り出したもの。画像がかなり引き伸ばされているのがわかる