進化したプレミアムおまかせオート
カメラが撮影者や被写体の状況を把握して最適な設定にする「プレミアムおまかせオート」がさらに進化した。前モデルWX5では「人物」「逆光」「風景」「マクロ」など8種類のシーン(被写体の状況)を認識していたが、WX10では11種類のシーン×3種類のコンディション(撮影者の状況)となり、計33パターンの中から最適に設定されるようになった。
ここで認識される11種類のシーンとは、シーンモードとして用意されている15種類とは構成が違う。シーンモードは、ペットや料理、打ち上げ花火といった、顔認識やフォーカス情報、露出情報などからカメラが判断できない被写体を撮影者が設定するもので、逆にシーンモードにはない「赤ちゃん」「スポットライト」「マクロ」などのシーンをプレミアムおまかせオートでは認識できる。例えば逆光だからといってわざわざシーンモードで「逆光補正HDR」に切り替えなくても、プレミアムおまかせオートは逆光を認識して自動的に「逆光HDR」と同じ撮影をくれる。日常の撮影ではプレミアムおまかせオートにしておけば、何も考えずにシャッターを押すだけで満足行く結果が得られるのだ。プレミアムおまかせオートにしているとシーンモードは使えないが、認識されるシーンにはない特殊な状況になった場合に、シーンモードに切り替えればいい。
いくら簡単に撮影できるからといってプレミアムおまかせオートはビギナー向けというわけではない。本当にシンプルな撮影、つまりズームとシャッターボタン以外はほとんど操作しないユーザーのために「かんたん撮影」というモードもある。おまかせオートのメニューで「EASY」と書かれた項目を選択すると、文字が大きくなり、シンプルな操作の「かんたん撮影」に切り替わる。かんたん撮影では、静止画サイズ(大/小)、フラッシュ(オート/切)、セルフタイマー(ON/OFF)の3つの項目のみ変更可能になる。
プレミアムおまかせオートは、カメラが最適な設定に自動調整してくれるため、彩度やコントラストなどの画質調整項目はなく、メニューはシンプルな構成だ。カメラまかせではなく自分の好みの画質にしたければ、プログラムオートなどのほかのモードに変更すればいい。ブラケット撮影やマニュアルフォーカスなど、本格的な撮影メニューが表示されるようになり、撮影者の思ったような撮影方法、仕上がりに近づけられる。
基本的にWX10のようなコンパクトデジカメは、スナップ写真が中心だろう。つまり、気付いた瞬間にシャッターを切るということが大切で、あれこれ設定で手間取っているとシャッターチャンスを逃しかねない。WX10は、最短0.1秒の高速オートフォーカスも特長の一つ。スピーディーに撮影するためには、基本的にはプレミアムおまかせオートを常用するのが最良だと感じた。