NTTエレクトロニクス(NEL)は4月7日、H.264/AVC 4:2:2 10bit(AVC-Intra 100/50に対応)およびMPEG-2 4:2:2をデコード可能なマルチスタンダード・シングルチップLSIの製品化に先行してFPGA版を開発したことを発表した。

同製品は、AVC-Intra 100/50を含むH.264/AVC 4:2:2 10bitのデコードに対応し、高品質映像の伝送、編集の効率向上が可能だ。

また、H.264/AVCの4:2:2と4:2:0、10bitと8bitに対応しているほか、MPEG-2の4:2:2と4:2:0、8bitにも対応、現在映像を伝送する際に使われているフォーマットの大部分をカバーしているため、受信側の機器で同製品を用いることで、送出側の機器の対応フォーマットを気にすることなく、映像を受信することができるようになるという。

なお、同FPGAは1080i 60に対応しているが、開発が進んでいるLSIでは1080p 60に対応するとしており、2011年の第1四半期の製品化が計画されている。また、2012年までに10種類以上の次世代H.264/AVCエンコーダ/デコーダLSIを開発していく予定としている。