僕らの言葉でハピネスを伝えたい

そしてMONKEY MAJIKを語る上で欠かせないのが、聞く人の心にまっすぐ届く詞の威力。今回は、「Open Happiness」の想いを、どこか温かくて勇気が出る、そんな力を込めた言葉へとまとめた。

「この歌には魔法を隠してあるんですよ。捉え方は人それぞれだけど、聞いた後でみんなが幸せを感じる曲になってほしくて。人生にはアップダウンが付きものだけど、幸せは、ふと気づくといつもそばにある。それをストレートに描くことで感じてもらえたら」(DICK)

そういえば、コカ・コーラというブランドもいつ飲み始めたか覚えていないほど身近で、いつもそこにあるものだ。その繋がりを考えていると、僕らは歌で嘘をつきたくないから、とMaynard氏が言葉を継いだ。

「言葉にはすごい力がありますよね。僕らは『Open Happiness』という言葉からインスピレーションをもらいました。だから今度は、僕らの言葉でみなさんにハピネスを広げたい」

 さて、実際の制作は、かなりハイテンションな雰囲気で進められたそうだ。キーフレーズはBlaise氏の鼻歌からすんなり決まったこと、完成メロディをメンバーの独断で当時貰っていた仮の映像と合成して作ったCMサンプルを全員が大絶賛したこと、「その日予定していた作業をほったらかして」進めるほどに作業が楽しかったこと‥‥思い出を語る彼らの表情は、まるで素敵なおもちゃに熱狂する子どものよう。それは多分、今回のコラボレーションが大成功だったことの証だろう。

「でも、今はまだ実感がないんです。世界企業のコカ・コーラでのキャンペーンという存在が大きすぎて‥‥。でも、もう少し時間が経って振り返ったら、そこでわかるかもしれません。絶対、自分のパーソナリティにも影響があると思うし。今回はOpen Happiness、まさに『人を喜ばせる』というすばらしいテーマをシェアしましたが、その感覚は確実に身近になった気がしますから」(Maynard)

彼らは、音楽はフレンドシップを大切にする上での大切なツールだと穏やかに力を込める。人生に感じるハピネスもコラボで得た影響も、立ち止まり、振り返った時に心の糧となっていることに気づくはず。実感がこもった言葉の数々に、今回のコカ・コーラのキャンペーンに対する想いと、そこから生み出した楽曲に対する愛着が凝縮されているかのようだった。

Open Happiness


歌手: MONKEY MAJIK
楽曲名: Open Happiness
作詞: Maynard / Blaise / tax
作曲: Maynard / Blaise
オフィシャルサイト: こちら

MONKEY MAJIK

カナダ人と日本人からなるハイブリッド・バンド。仙台を中心に活動しており、これまでにテレビドラマ『西遊記』(フジテレビ系)の主題歌である「Around The World」やヨコハマタイヤ「DNA」のCMソング「空はまるで」などをはじめとする多くのヒット曲を世に送り出している。10月28日に12枚目のシングル「虹色の魚/Open Happiness/MONSTER」をリリース。

撮影:波多野匠