「dynabook UX」のデスクトップ画面。標準的なアイコンと付属ソフトのアイコンが並ぶ

搭載OSはWindows XP Home Edition(SP3)で、動作は非常に安定している。1,024×600ドットの解像度も小さくて使いづらいといったことはなく、メール作成やネットの閲覧にも問題はない。一部の動画サイトで縦幅が足りないようにも感じたが、動画の表示位置を調整すれば問題なく再生できた。

ウィンドウズを起動中、マシンを動かすと下の写真のような画面が表示された。これは3次元加速度センサーによるもので、振動によるHDDの損傷を軽減できるスグレモノ。衝撃や振動を感じると、HDDのヘッド(読み取り部分)を自動的に退避させるのだ。どの程度の振動に反応するかは設定で変えることが可能である。

本体の揺れを検知すると、ハードディスクのヘッドが自動的に退避される

付属のソフトで、検知レベルを調整可能だ

またそのほかにも、安心かつ便利に使うためのソフトが充実している。「東芝PC診断ツール」は、CPUやメモリ、HDD等に異常がないかを調べることが可能。PCの調子がおかしいなと感じたら、実行するといい。「USBスリープアンドチャージユーティリティ」は、本体の電源がオフの状態でもUSB機器に給電できるツールだ。iPodなどのデジタルオーディオプレイヤーの充電やUSB端子で電源をまかなう周辺機器の利用に便利である。

PCに異常がないかを調べられる「東芝PC診断ツール」

ツールを使えば、電源オフ時でもUSB機器に電源の供給が可能

そのほか、無線LANネットワークの問題を簡単に洗い出せる「ConfigFree」やFnキーの機能をカスタマイズできる「Fn-esse」、省電力設定をより簡単に行なえる「東芝省電力」など、かなり便利な付属ソフトが充実しているのも見逃せない。

無線LANアダプタや親機などの状態を調べ、問題点をわかりやすく表示

Fnキーをアプリの起動に割り当てることが可能

CPUの処理速度やモニタの明るさを調整することで、電力消費を細かく設定できる

BIOS画面を開かなくても、起動ドライブやパスワードの設定等が可能

さらにエンタメ系のソフトもなかなかオモシロイ。「dynabook」シリーズではおなじみの音声合成ソフト「LaLaVoice」をはじめ、Webカメラ用ユーティリティなど遊べるソフトがインストールされている。なかでもWebカメラユーティリティでは映像にフレームやデスクトップを表示することが可能で、いろんな使い方が可能だ。

東芝謹製音声合成ソフト「LaLaVoice」。音程を付けて歌わせることもできる

Webカメラで静止画や動画の撮影が可能

映像にフレームや画像を加えると、とたんに華やかに

画面のすみにデスクトップを表示したところ。操作説明に便利