最後にベンチマーク結果から、「dynabook UX」の性能を検証してみよう。「FINAL FANTASY XI Official Benchmar 3 ver.1.00」のLowモードでは、「1504」という結果に。3000以上で快適に楽しめるので、3Dゲームプレイするにはちょっとツライところだ。また、「PCMark05」の総合スコアは「1547 PCMarks」で、「3DMark 06」では「78 3DMarks」という結果になった(いずれも外部ディスプレイに接続して解像度1,024×768ドットで検証)。

■PCMark05(※外部ディスプレイに接続して1,024×768で実行)
PCMark Score CPU Score Memory Score Graphic Score HDD Score
1547 1553 2490 590 4178
■3DMark06(※外部ディスプレイに接続して1,024×768で実行)
3DMark Score SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
78 36 N/A 500

ベンチマーク結果は決して高くはないが、Netbookとしては標準的なレベルと言える。また動画再生機能をバッファローの「ストリームテスト for 地デジ」で計測してみたところ、最高画質のDPモードではフレーム描画割合が39.9%と低く、高画質の映像を再生するのには少々ツライかもしれない。ただし中画質のSPモードでは100%を記録し、かつCPUへの負荷も低いため、ネットの動画サイトを楽しむ程度なら問題ない。

また、バッテリの駆動時間を計測するため、すべての省電力設定をオフにした状態で「FINAL FANTASY XI Official Benchmar 3 ver.1.00」をLowモードで実行し続けたところ、実測で113分駆動した。

Netbookのなかでも完成度の高さはピカイチ

スペックは標準的ではあるが、「dynabook UX」の魅力はスペックには現われないところにある。使いやすいキーボードや洗練されたデザイン、便利な付属ソフトなど、実際に使ってみることで実感できるだろう。やや値段は高めだが、値段以上の満足感は得られるハズだ。ビジネスでもプライベートでも活躍することは間違いない。Netbookの購入を考えている人は、ぜひ店頭で実際に触れて確かめてほしい。

■仕様
型番 dynabook UX
CPU Intel Atom N280(1.66GHz)
チップセット Mobile Intel 945GSE Express
メモリ 1GB
HDD 160GB
グラフィックス Mobile Intel GMA950(チップセット内蔵)
ディスプレイ 10.1型ワイド(1,024×600ドット)
オーディオ Intel High Definition Audio
ネットワーク IEEE802.11b/g、10/100BASE-TX
インタフェース USB2.0×3、ブリッジメディアスロット、D-Sub15ピン、30万画素Webカメラほか
サイズ/重量 約W263×D192.3×H25.4~30.8mm/約1.18kg
バッテリ駆動時間 約4.0時間
OS Windows XP Home Edition
実売価格 約70,000円

高橋量(デジタル・コンテンツ・パブリッシング)