ソニーは、720pのハイビジョン動画撮影機能を搭載した薄型コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット Tシリーズ」2機種を3月13日から発売する。価格はオープンプライスで、推定市場価格は3.5型タッチパネル液晶を備え最薄部15.1mmの「DSC-T900」が4万5,000円前後、3型タッチパネル液晶を搭載し最薄部13.9mmの「DSC-T90」が3万8,000円前後。

ボディカラーは、T900がレッド、ブロンズブラウン、シルバー、ブラックの4色、T90がホワイト、ブラウン、ピンク、ブルー、ブラックの5色。

サイバーショット DSC-T900

サイバーショットDSC-T90

サイバーショット DSC-T900(以下、T900)とDSC-T90(以下、T90)の主な仕様は共通で、1/2.3型有効1210万画素のCCDを搭載し、光学手ブレ補正機能を搭載した35mm判換算35-140mm相当の4倍ズームレンズ「カールツァイス バリオ・テッサー」を備える。撮影感度はISO 80-3200。内蔵メモリは共に約11MB。

新たに、最大720p(1280×720ドット、30fps)のハイビジョン動画撮影機能を搭載したのが特徴。ファイル形式はMP4で、動画圧縮方式にはMPEG-4 Visual、音声圧縮形式にはAACを採用する。再生は添付のQuickTime Playerで、PlayStation 3での再生も可能。ビットレート9Mbpsの「720ファインモード」と、6Mbpsの「720スタンダードモード」、VGA 3Mbpsの「VGAモード」で動画撮影が可能。記録メディアはメモリースティックDuoで、4GBのメモリースティックDuoに720ファインモードで約54分(T900)/約56分(T90)、720スタンダードモードで約82分(T900/T90)、VGAモードで約151分(T900)/約164分(T90)記録できる。なお、内蔵メモリからメモリースティックDuoへの一括データコピーが可能(逆は不可)。

DSC-T900 レッド

DSC-T900 レッド レンズカバークローズ時

DSC-T900 ブロンズブラウン

DSC-T900 シルバー

DSC-T900 ブラック

また、「顔キメ」や「おまかせシーン認識」などを「おまかせオート」撮影モードとして統合した。さらに、人物の顔の動きを検出すると自動的にISO感度を上げ、シャッタースピードも速くすることで顔のブレを抑える「顔動き検出」機能を新たに搭載した。これまでの「顔検出」「目つぶり警告」「赤目軽減撮影」機能とともに、失敗写真を減らすという。なお、「おまかせシーン認識アドバンス」モードで人物を撮影すると「目つぶり軽減」機能が働き、自動的に2枚撮影して目をつぶっていない1枚だけを記録する機能も持つ。

DSC-T90 ホワイト

DSC-T90 ホワイト レンズカバークローズ時

DSC-T90 ブラウン

DSC-T90 ピンク

DSC-T90 ブルー

DSC-T90 ブラック

なお、T900とT90の違いは、背面液晶のサイズおよび画素数(T900は3.5型約92.1万画素、T90は3型約23万画素)、内蔵フラッシュ撮影範囲(ISOオートでT900は最大2.9m、T90は最大4.5m)、AV出力時の音声(T900はステレオ、T90はモノラル)など。また、T900にはHDMI出力を備えた「マルチ出力スタンド」が付属し、ブラビアリンク対応のブラビアとHDMI接続することで、テレビのリモコンを使って撮影した画像を再生できる。なお、共通のオプションとしてハイビジョン出力に対応した「HD出力アダプターケーブル」も用意される。なお、T90ではHDMI出力のオプションは用意されない。

T900に同梱されるマルチ出力スタンド

T900付属のスタンドは背面にHDMI出力を備えるほか、USBや電源端子も備える

T900の本体サイズは97.9(W)×57.8(H)×16.3(D)mm、最薄部15.1mm、質量約124g(本体のみ)。T90の本体サイズは93.6(W)×57.2(H)×15.0(D)mm、最薄部13.9mm、質量約128g(本体のみ)。

なお、この2モデルは銀座、お台場のソニーショールームおよび、ソニースタイル大阪にて、2月20日より先行展示される。