オーディオ/MIDIを一画面で扱えるミキシングコンソールなど新機能が加わった「ACID Pro 7」

Sony Creative Softwareは音楽制作ソフト「ACID Pro 7」を2009年1月23日に発売する。標準価格は5万400円で、国内ではフックアップが販売代理店として取り扱う。また発売を記念し、限定パッケージには、ソニー製ヘッドホン「MDR-EX75」が付属する。 同製品は伝統のループベース音楽制作スタイルのほか、マルチトラックのオーディオレコーディングやMIDIシーケンス機能を備えるDAWソフト。Windows Vistaでの動作も正式にサポートされた。

新機能としてオーディオ/MIDIのミキシングコンソールを搭載。ひとつのウィンドウでオーディオとMIDIのミックスやルーティング、エフェクトの読み込みやオートメーションのコントロールが可能だ。またインプットバスおよびリアルタイムレンダリング機能の搭載により、外部エフェクトやハードウェア音源の利用、リアルタイムな入力モニタリングなどにも対応。そのほかMIDIトラックのフリーズ機能も搭載し、ソフトシンセの出力をWAVファイルとしてレンダリングすることも可能となった。

テンポチェンジだけでなく、徐々にテンポを変えるテンポカーブにも対応

ループベースの音楽制作スタイルで重要となるタイムストレッチ&ピッチシフト機能のエンジンは独Zplaneの「elastique Pro」を搭載し、従来より高音質にタイムストレッチが可能。またモードとして、CPU負荷が軽い「elastique Efficient」、および「クラシック」を選ぶことで従来のタイムストレッチエンジンをループ単位で選択することも可能となっている。 そのほか、テンポや拍子を変えたトラックにも有効な改良版ビートマッピング、プロジェクトのテンポを徐々に可変させることが可能なテンポカーブ、録音/再生前の準備カウントを自由に設定できるメトロノームカウントオフ、各種プラグインをカテゴリ別などで分類できるプラグインマネージャなどの新機能を搭載。また「ACID Music Studio」シリーズで好評の、画面上で具体的な操作手順を指示するインタラクティブなチュートリアルも搭載された。

タイムストレッチ&ピッチシフトエンジンは従来同様の「クラシック」に加え、高音質なelastique ProおよびEfficientも搭載

同製品には素材として3,000種類以上のオーディオループ、1,000種類以上のMIDIファイル、90種類のDLS音源(楽器音色データ)をバンドル。またソフトウェアサンプラー「Garrtian Aria for ACID Pro Player」、フランジャーやディレイなどが収録されるエフェクトプラグイン「ACID Pro Effects Rack,powerd by iZotope」、ギターアンプシミュレータ「Native Instruments Guitar Combos」、ドラム音源「Submersible Music KitCore Drums」など、約5万円相当のプラグインも付属する。

バンドルされるソフトウェアサンプラー「Garrtian Aria for ACID Pro Player」

同製品の動作環境はWindows Vista/XP(SP2以降)。オーディオドライバはASIOに対応。プラグイン形式はVSTおよびDirectXをサポートし、ReWireにも対応している。