日本アンテナは、家庭用の地デジ/BSアンテナチェッカー「NL30S」を11月中旬発売した。価格は7,560円。

家庭用の地デジ/BSアンテナ簡易チェッカー「NL30S」

NL30Sは簡易型のアンテナチェッカー。おもな用途は、家庭で取り付ける地デジ/BSアンテナの向きの調整。搭載された5個のLEDにより、電波の強さを計ることが可能だ。アンテナを、一番LEDが多く点灯する方向に向けることで、調整を行う。

UHFの測定は、単4電池×2本で行い、BSの測定は、デジタルチューナーなどからのDC15Vを使用する(アンテナに電源を供給する設定にしておく必要がある)。なお、CS 110°は、BSと同じ方向となる。

従来、デジタル放送用の測定器は非常に高価な業務用しか存在せず、一般ユーザーが使えるものといえば、デジタル放送に対応したテレビ程度しか存在しなかった。テレビを使ってアンテナの調整を行う場合、アンテナの設置場所とテレビの設置場所とが離れていると、非常に面倒な作業となる。単体でアンテナの向きを調整できるNL30Sはなかなか便利そうな製品だ。

ただし、NL30Sは、あくまでも簡易チェッカーなので、例えば、各放送局ごとの信号レベルの測定などは行うことはできない。また、地上デジタル放送で使用されているいるUHFの場合、複数の送信所があると、うまく測定できないケースもあるとのことだ。

とはいえ、7,560円という価格は自宅のアンテナの調整のためだけに購入しても、納得できる範囲といえるだろう。