Opera Softwareは7日(ノルウェー時間)、携帯電話向けWebブラウザ「Opera Mini 4」を正式にリリースした。動作環境はMIDP 2.0のJavaアプリに対応する携帯電話、同社Webサイトから無料でダウンロードできる。

今回のリリースでは、任天堂Wii用Webブラウザに採用されたズーム機能が追加。ページの一部分を拡大したり、その範囲内をさらに拡大したりすることが容易に行える。10月25日リリースのPC用Webブラウザ「Opera 9.5」の新機能の1つ、ブックマークなどのデータをOperaアカウント保有者間で同期する「Opera Link」もサポートされた。ほかにも、Webページのレンダリング速度の向上や、仮想マウス機能などが新たに追加されている。

日本で販売されている携帯電話のうち、正式にOpera Mini 4のサポート対象としてリストアップされている機種は、「Nokia 6630(Vodafone 702NK)」や「Nokia 6680(Vodafone 702NK II)」など少数。MIDP 2.0対応端末であれば動作は可能とされるが、セキュリティポリシーなどの事情によりインストールできないこともありうる。

Opera Miniは、携帯電話/スマートフォンを対象に開発されたJavaベースのWebブラウザ。通信キャリアが提供するサービスに限定されないフルブラウザとしての機能のほか、Operaが設置したサーバと連携してWebページを圧縮する機能により、視認性を損なうことなくパケット量を大幅に削減できることが特徴。携帯の限られた画面サイズにWebページを適切にレイアウトする、「スモールスクリーンレンダリング」もサポートされている。