DLNAクライアント製品をデモ

続いて演壇に上がったのはフリースケールのワイヤレスグループジェネラルマネージャである友眞衛氏だ。同氏はフリースケールのアプリケーションプロセッサi.MXシリーズの応用技術を紹介した。

i.MXシリーズはARMコアを採用したアプリケーションプロセッサで、スマートフォンや携帯電話、さらにホームエンタテイメント用のクライアントやカーナビゲーション製品をターゲットにしている製品である。友眞氏はi.MXファミリが応用されているPHS製品を片手に登場し、PHSハンドセット向けのリファレンスデザインを紹介した。

写真16 i.MXファミリが応用されているPHSを片手に登場したワイヤレスグループジェネラルマネージャの友眞衛氏

写真17 i.MX31を搭載したPHS向け開発用リファレンスデザイン - OSにWindows CEを搭載。これを利用することで、スマートフォンやPHS応用製品(ナビなど)の開発工程を短縮できるという

続いて友眞衛氏は、i.MXのホームネットワーク向けの応用を紹介。フリースケールとしても力を入れているDLNA対応のハンディクライアントのデモを行った。

写真18 DLNA対応のハンディクライアント - ZigBee(短距離無線通信規格)を通じてDLNAサーバのコンテンツが再生できるという

画面19 DLNAクライアントで動画を再生 - スムーズに再生できていた

フリースケールはDLNAサーバやクライアントを含めてリファレンスデザインを提供しているという。ハードウェアはフリースケールが担当、ミドルウェアはACCESS、GigiOn、Macrovisionなどのサードパーティ企業が提供し、DLNAサーバ/クライアント製品の開発環境が整っていることをアピールしていた。さらに、その他の応用例としてカーナビや、Windows VistaからサポートされているSideShowのリファレンスデザインを紹介した。

写真20 Windows SideShowのリファレンスデザイン - ホビー向けに一般にも販売されるという