Excel 2008では、Windows版Excel 2007同様の機能強化が図られている。Office 2008 for MacはWindows版を忠実に移植した製品ではないため、すべての新機能がMacでも実現されているわけではないが、共通項は多い。

複数のセルをひとまとまりとして数式に利用する「配列数式」も、さりげなく強化された機能の1つだ。Excel 2004までは、配列数式に列を指定するとエラーが発生し計算できなかったため、「A1:A20」のようにセルを範囲指定していたが、Excel 2008では「A:A」のように列を指定すればいい。列すべてをデータで埋めていないかぎり、「数式が空白のセルを参照しています」と警告を受けることになるが、セルの横に表示されたボタンで「エラーを無視する」を選択すれば、以後表示されなくなる。

Excel 2004では、配列数式に列を使用できなかった

Excel 2008では、このように列を指定できる

「エラーを無視する」を選択すれば、警告ボタンは表示されなくなる

なお、配列数式を入力する場合、通常どおりセルまたは数式バー / 数式パレットに数式を入力したあと、そのまま[Enter]キーは押さずに、[Control]+[SHIFT]+[Enter]キーを押す。すると、数式は「{ }」で囲まれ、複数の行 / 列を使った計算が行われる。