ChatGPTには「プラグイン」といって、ChatGPT単体ではできなかったことを実現可能にする拡張機能を追加することができる。それらを上手く利用することで正確なデータをもとにした処理や、特定分野について明確な回答を出すことができるようになる。利用するには有料版の「ChatGPT Plus」への加入が必要ではあるが、ChatGPTをより応用的に使いたいのならば非常に有用な機能だ。今回は、ChatGPTで利用できるおすすめのプラグインを紹介しよう。

ChatGPTの機能を拡張させる「ChatGPTプラグイン」とは

まずは、「ChatGPTプラグイン」について紹介しよう。ChatGPTプラグインは、ChatGPTに追加機能を提供するツールのことを指す。このプラグインを用いることで、ChatGPT単体ではできない処理ができるようになるわけだ。

現在、ChatGPTに導入できるプラグインは、リアルタイムな情報に基づいたWeb検索や数値データの可視化、最新ニュースの要約など様々だ。

プラグインは最大3種類まで同時に使えるため、必要に応じて組み合わせて利用するといいだろう。たとえば、インターネット上の最新情報を取得するプラグインとグラフや図を作成するプラグイン、旅行情報を取得できるプラグインを組み合わせ、旅行計画の作成を指示すれば、最新情報に基づいた旅行計画をたてられる上、図形などを用いて旅行のしおりを作成してもらえる。

プラグインの組み合わせ次第で、ブログや自社メディアの記事作成を効率化したり、マーケティング施策へ活用できたりするなど、活用の幅は広い。プラグインの導入作業は、ChatGPT画面上からメニューを呼び出してダウンロードするだけのため、非常に手軽だ。

  • 生成AIのプラグインイメージ画像

ファイルのアップロードと処理を可能にする「Advanced Data Analysis」

ここからは、ChatGPTの開発元であるOpenAIが公式に提供しているおすすめのプラグインを紹介していこう。まずは「Advanced Data Analysis」だ。同プラグインでは、ChatGPT上でPythonのコード生成や実行、ファイルのアップロード・ダウンロードが可能になる。

アップロード機能があることでローカル環境からファイルをアップロードし、その内容を分析したり、ファイル内のデータからグラフや画像の生成ができたりする。アップロードしたファイル内にあるデータをもとに処理されるため、一からでなく既存データをもとに生成される。修正などの工数が削減でき作業の効率化を実現できるだろう。

対象ファイルも幅広く、txt、CSV、excel、PDF、画像(jpg,png等)、動画(mp4等)ファイルなど、ビジネスでよく利用される形式のものは大抵サポートされている。Pythonやzipにも対応しているため、指示内容をPythonスクリプトで書き出したり、複数のファイルをzipファイルとしてまとめて欲しいというような指示も可能だ。

またAdvanced Data Analysisは、自然言語で話しかけるだけで、Pythonのコードを生成・実行できるが、あらかじめライブラリーに標準コードが用意されているのもポイントだ。プログラミングの知識があまりなくても気軽に利用できる。

ペルソナ設定で壁打ち相手に活用できる「Custom instructions」

ChatGPTを活用するにはプロンプトが重要であることは言うまでもない。ChatGPTから精度の高い回答を得るには、条件や制約、文脈などを提示する必要があるが、毎回同じような内容を記載するのは手間がかかる。そこであらかじめ基本的なプロンプトを設定しておけるのが「Custom instructions」だ。

Custom instructionsは、自分の職業を指定すれば、業務内容に合った回答を生成してくれる。ChatGPTにはどういった立場の方から回答して欲しいのかといったペルソナ設定をしておけば、壁打ち相手として有用だろう。プラグインの設定画面でペルソナのオン/オフが切り替えられるため、よく使うものを予め設定しておき、それ以外のことをしたい時にはオフにすればいいだけだ。

ほかにもインターネット上の情報を直接利用できる「Web browsing」がある。基本的にChatGPTは2021年までのデータに基づいて回答を生成するが、この機能を利用すればリアルタイムの情報をもとにした生成結果を得られる。人間がインターネット検索しながら作業するのに近い状態になるため、リサーチ業務の効率化ができるだろう。

ChatGPTの導入支援や活用法の相談はサテライトオフィスまで

ここまで紹介したのはOpenAIが公式で提供しているプラグインだが、サードパーティ製のプラグインも多く開発されてきている。生成結果をSNSや他ツールと連携させたり、利用したプロンプトを保存させたりなど、業務のちょっとした手伝いをしてくれるものが豊富にある。また無料版のChatGPTで利用可能なものもあるため、まずは無料版でできる範囲で応用的に使ってみるのもいいだろう。

おすすめのプラグインや具体的な活用法などは、サテライトオフィスが定期的に開催しているオンラインセミナーでも情報提供している。またサテライトオフィスでは、ChatGPT自体の導入支援や利用のサポートを実施している。「ChatGPTを導入したいけど使い方が分からない」「うまく活用できるか不安」など、少しでもお悩みであれば、ぜひサテライトオフィスに相談してみてはいかがだろうか。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績6万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

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