欧米を中心に広がり、昨今国内でも認知度が高まりつつある「FinOps」について、その基本から本連載では解説していきます。今回は、FinOpsフレームワークの要素である、FinOpsのドメイン(Domain)と、ケイパビリティ(Capability)について、その概要を見ていきます。「はじめてのFinOps」の過去回はこちらを参照。

ドメインとケイパビリティの全体像

これまで連載の第1回ではFinOpsの背景と、FinOpsフレームワークの全体像について解説し、第2回第3回で、FinOpsフレームワークの要素の1つ、ペルソナ(Personas)について解説しました。このペルソナがどのような活動を行うのかを定義したものが、FinOpsフレームワークの要素の中で多くを占める、ドメイン(Domain)と、ケイパビリティ(Capability)です。

ケイパビリティとはFinOpsの活動内容を具体的に書き出したもので、合計22個、定義されています。そしてドメインとは、この22個のケイパビリティを4種類の活動領域に分類したものです。

4つのドメイン

ここではまず、4つのドメインについて簡単に見ていきましょう。

1. クラウド使用量とコストの理解

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