アットマークテクノは、2018年5月9日から11日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている「Japan IT Week 春 2018」内の「第7回 IoT/M2M展」において、2018年春より販売を開始した新製品「Armadillo-640」や、国内3大キャリアのLTEに対応した第3世代Armadillo-IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT G3」のデモなどを行っている。

Armadillo-640は、前世代品であるArmadillo-440の基板サイズおよびコネクタ配置を踏襲したシングルボード型モデルで、プロセッサとしてNXP Semiconductors(旧Freescale Semiconductor)の「i.MX 6ULL(動作周波数528MHz)」を搭載したほか、メモリもDDR3-800 512MBならびに4GBのeMMCを搭載するなど、IoTにおけるエッジノードでのニーズに十分対応できるだけの性能を備えている。

  • Armadillo-640

    Armadillo-640

ブースでは、Armadillo-640の動作時消費電力を別のArmadillo-640を用いて計測を行うというデモなどが行われている様子を見ることができる。詳細は実際にブースにてその目で確かめてもらえればと思うが、測定された消費電力は、定常動作時で0.5W程度、ピーク負荷時で1W程度、スリープ時で0.1W程度と、低消費電力プロセッサの名に恥じない性能を示している様子を見ることができた。

  • Armadillo-640の電力測定デモの様子

    Armadillo-640の電力測定デモの様子

また、同社は現在、Armadillo-640に対応するタッチパネルの販売を目指し、開発を進めている。同製品はノリタケ伊勢電子の「GT-1Pシリーズ(型番:GT800X480A-1013P)」で、フレキシブルフラットケーブル1本でArmadillo-640と接続することで利用することができる。

  • Armadillo-640と7型タッチパネルの接続デモの様子

    Armadillo-640と7型タッチパネルの接続デモの様子

7型(800×480画素)の産業機器向けタッチパネルで、手袋をはめた状態でのタッチ操作や、水がかかっている状態でのタッチ操作などにも対応しており、アットワークテクノと合同でブースを出展しているスズデン側には、実際に水を垂らしながら、稼働している同タッチパネルのデモも見ることができる。すでにタッチパネル自体は存在しているものの、ソフトウェア周りなどの開発などの関係から、発売については2018年夏ごろに正式なアナウンスを行う見通しだという。

「第7回 IoT/M2M展」におけるArmadillo-640対応防滴タッチパネルデモの様子

なお、アットマークテクノでは現在、Armadilloユーザー限定キャンペーンとして、「Armadillo-640 おかわりキャンペーン」と銘打った、Armadillo-640を1万円(税別)で1部署5台まで購入可能なキャンペーンを2018年5月18日まで開催しているほか、Armadillo-IoTの既存ユーザー限定キャンペーンとして、「Armadillo-IoT G3 お得にアップグレードキャンペーン」と銘打った、Armadillo-IoT G3を3万9800円(税別)にて購入可能なキャンペーンを同年10月31日までの期間限定にて開催している。詳しい申し込み条件や申し込み方法などについては、同社Webサイトに掲載されている。

  • IoTゲートウェイとして活用可能な「Armadillo-IoT G3」

    IoTゲートウェイとして活用可能な「Armadillo-IoT G3」。今回新たに日本の3大キャリアのLTE回線に対応した