島津製作所の米国子会社であるShimadzu Scientific Instruments(SSI)は、分析計測機器の製品開発機能強化に向けてR&Dセンター3拠点を設立し、4月10日に開所式を開催したことを発表した。

  • 開所式の様子

    4月10日に行われた開所式の様子(出所:島津製作所)

北米市場は、先進的な技術・製品への投資が旺盛な地域であり、SSIは同市場において、製薬や臨床、エネルギー、法医学など向けに、分析計測機器の販売・サービスを展開してきたとのこと。その中で分析計測機器に関わる共同研究・共同開発を進めるためのイノベーションセンターを2015年に設置し、ヘルスケアや食品、環境分野などの社会課題解決に取り組んできたとする。

今回開所されたR&Dセンターは、SSI本社に併設するメリーランド本部に加え、東海岸のマサチューセッツ州ボストン近郊、西海岸のカリフォルニア州サンフランシスコ近郊の3拠点で構成される。ボストンはアカデミアやバイオ医薬関連の研究開発部門が、サンフランシスコ近郊はグローバル製薬企業やバイオテクノロジー関連ベンチャー企業が集積する地域であり、両R&Dセンターは、主に製薬会社のニーズを調査するとともに、そのニーズに基づいて開発した試作品を顧客拠点に持ち込んで共同で評価するという。

  • SSI R&Dセンターのラボ

    SSI R&Dセンターのラボ(出所:島津製作所)

またメリーランド本部は、従来のイノベーションセンターを発展させ、試作品の基礎評価などを行うとともに、島津製作所 分析計測事業部と連携したアジャイル開発を担うとのこと。また同拠点には、試作品や新製品を設置して顧客との共同研究を実施するコラボレーションラボを併設し、顧客との関係強化を図るとする。

SSIはR&Dセンターの設立を通じて、顧客ニーズの的確な把握と製品・技術の開発を加速するといい、島津グループとしては今後、SSIの拠点を活用して製薬企業向け事業を拡大し、2022年には510億円だった北米における売上高を、2025年には700億円超まで伸ばす計画だとしている。