高級キーボードの世界に足を踏み入れるなら、まず試して欲しいのが「REALFORCE」だ。このキーボードは多くの愛用者から圧倒的な支持を受け、その打鍵感と耐久性から長年愛されている。REALFORCEは初めての高級キーボードとして、上質なタイピング体験を提供し、使うたびに新たな魅力を感じさせてくれる。
そこで本稿では、REALFORCEの魅力を伝えるとともに、最適なモデル選びのポイントを紹介する。ぜひとも、本稿を参考に最高のキーボードを見つけていただければ幸いだ。
日本製プレミアムキーボードの最高峰「REALFORCE」
キーボードにこだわるユーザーであれば、一度は手に取る、あるいは購入を真剣に検討する日本製のプレミアムキーボードの最高峰が、東プレの提供する「REALFORCE」だ。REALFORCEは卓越した信頼性と堅牢性を誇り、豊富な機能や選択肢を提供している。特に、その極上のタイピング感は多くのユーザーに圧倒的な支持を受けている。
高級キーボードは、1万円~4万円の価格帯で販売されていることが多い。世界中に競合が存在する中、REALFORCEは長年にわたり多くのユーザーに熱烈に支持されてきた。その裏には、確かな技術に支えられた信頼性の高い動作、ユーザーの好みを満たす選択肢とカスタマイズ性がある。
購入価格は廉価なキーボードと比べて高く感じるが、その耐久性は群を抜いており長期間にわたって高いパフォーマンスを提供する。長期間使用できることを考慮すれば、むしろコストパフォーマンスが優れた選択と言える。仕事でタイピング量が多いのであれば購入を検討したいキーボードの筆頭だ。
もちろん、キーボードは嗜好品でもあるため、高級キーボードが必ずその方の好みに合うとは限らない。しかしながら、高級キーボードには廉価版では決して味わえない数多くの優れた利点が存在する。もし少しでも快適なパソコン環境を求めるなら、REALFORCEを候補に加える価値はある。最初に購入する高級キーボードとして推奨できるシリーズの一つであり、長く愛用できる優れたデバイスだ。
ユーザーを魅了するREALFORCEの特徴
重厚感と高級感と堅牢性
REALFORCEは堅牢な筐体にどっしりとした重量感があり、タイピング中に筐体がずれるとことはない。存在感が大きく、叩くごとに高級品を使っているという反応を感じることができる。好みの問題ではあるが、モビリティやコストを考慮した軽量なキーボードは、使用時に不安定さを感じることがある。REALFORCEはそうしたことがなく、厳しい環境でも揺るがない安定感を発揮する。
極上のタイピング感と長寿命を実現する静電容量無接点方式
高級キーボードの多くは、ひとつひとつのキーの下に「メカニカルスイッチ」と呼ばれるスイッチ機構を採用しており、スイッチそのものが交換可能になっているモデルも多い。
その他の高級キーボードとしては、「静電容量無接点方式」や「オプティカルスイッチ」がある。REALFORCEは静電容量無接点方式を採用している。東プレは静電容量無接点方式を使う代表的なベンダーであり、REALFORCEは静電容量無接点方式を採用している代表的なモデルとなっている。
静電容量無接点方式は高級キーボードの中でも高い評価を得ている。静電容量無接点方式にはメカニカルスイッチのような物理的な接点が存在せず、キーが押されるときの静電容量の変化で入力を検知している。物理的な接点が存在しないことから耐久性が高く、スムーズな打鍵感が得られるという特徴がある。
静電容量無接点方式はREALFORCEの信頼性と長寿命を実現しているほか、極上のタイピング感のベースにもなっている。REALFORCEの象徴ともいえる技術の一つだ。
キーごとにスイッチのオン位置を変更できる
静電容量無接点方式を採用しているREALFORCEはキーを押したときに、どの深さで押されたと判断するかをソフトウェアで変更できる。東プレはこの技術を「APC (アクチュエーションポイントチェンジャー)」と呼んでいる。代表的なモデルで4つの設定が可能であり、ゲーミングモデルに至っては0.1mm刻みで設定ができる。
ゲーミングモデルにはキースイッチのオンからオフ、オフからオンの作動点を0.1mm単位で設定できる機能もあり、指の動きに合わせてスイッチのオン・オフを可変させることができる。こちらは主にゲームで必要になる高度な設定だが、こうした設定が可能である点もREALFORCEの特徴になっている。
APCはREALFORCEの特徴的な機能だが、メカニカルキーボードにもアクチュエーションポイントを調整できる製品が存在している。ただし、そうした製品はホットスワップに対応していない。ソフトウェアでアクチュエーションポイントを変更できる製品は、基本的に軸の変更ができないと考えておくとよいと思う。
キー荷重を30g、45g、変荷重から選択できる
キーを押すために必要な力を「キー荷重」と呼ぶが、REALFORCEでは「30g」と「45g」およびこの2つを組み合わせた「変荷重」が用意されている。
メカニカルキーボードは45g~60gのキー荷重が多く、30gはあまり見られない。メカニカルキーボードはその物理的な特性上、30gといった軽い重量になると誤って押されるリスクが高くなると考えられている。一方、REALFORCEは静電容量無接点方式を採用しているため、30gという軽快な打鍵感を提供することができる。これはメカニカルキーボードの高級キーボードとの大きな差と言える。
45gや60gはしっかりした打鍵感が心地よいが、長時間にわたってキーボードを使用する仕事においては、この違いが手や腕、肩にかかる負担として蓄積されていく。REALFORCEで30gのキー荷重を選択できるのはREALFORCEの大きなメリットと言える。軽快さと重厚さを両立させた筐体で、高級感と極上のタイピング体験を提供している。
「変荷重」は30gと45gの組み合わせだ。人差し指のように力の入りやすい場所には45gを、小指のような力の入りにくい場所には30gを配置している。
高い静音性
REALFORCEは極上の打鍵感を実現しつつも、キーを押したときの音が静かという特徴がある。会社など複数の人間が同じ場所で仕事をするようなケースでREALFORCEは回りに与える音が小さい。リモート会議のような場合にもこのサイレンス性が役立つ。
キーマップの入れ替えからアクチュエーションポイントの変更まで自在に設定
REALFORCEのキーボードは「REALFORCE CONNECT」というソフトウェアを使ってカスタマイズを行うことができる。
先に取り上げたアクチュエーションポイントの変更は、このソフトウェアから行う。キーマップも自在に設定でき、Fnキーを押したときのキーも同様に柔軟に設定可能だ。まったく異なるキー配列にすることも容易だ。キーの入力頻度をヒートマップで確認することもでき、キーの負担を分散させるような設定を行うベースに使うこともできる。
ショートカットキーの設定も可能で、OSの機能と組み合わせればキーを押してアプリケーションを起動させたり、OSの設定を変更させたりといったこともできる。